親はもちろん自分の老後を考えると、悩みは尽きません。今回は、老後の介護の仕方や住まいの選び方について、ファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんに答えていただきました。

親の介護や老後の住まい。最善の方法とは?

親の介護はもちろん、自分の老後の住まいを考えると、不安になること違いありません。畠中さんが考える、最善の方法とは? ぜひ参考にしてみてくださいね。

Q:義母の介護が始まったら仕事を辞めなくてはいけないので生活が心配…

「今は働いていますが、義母の介護が必要になったら働けなくなるのではと心配。そうなると、老後資金も貯められないし、介護費用で貯蓄を取り崩すしかない…?」(F.Sさん・56歳・会社員)

A:できれば在宅介護以外の選択肢も視野に入れて

経済的な不安を抱えながら親を介護していると、親を恨んだり、最悪の場合は親子共倒れになりかねません。それに、介護はプロの手にまかせた方が、介護される側も安心して過ごせるもの。在宅介護にこだわらず、施設入居も検討しましょう。

義母が元気なうちに、一緒に施設見学に行くといいですね。また、親の介護費用は親が出すのが基本。義母の貯蓄額が不明なら、わかる範囲で金融機関をリストにして持っている金額を書き込んでもらうと、口で尋ねるよりスムーズにいきます。聞きにくければ、夫に頼んで聞いてもらいましょう。

Q:終のすみかをどうするか悩んでいます

「賃貸住宅に住んでいます。未婚で子どももいないため、老後の住まいをどうするかが悩み。保証人がいない高齢者は家が借りられないと聞いていますが…」(コギさん・52歳・会社員)

A:老後の住まいは早めの情報収集が大事。保証人なしの制度も増えています

保証人なしでOKのUR住宅、政府が主導する高齢者や低所得者などの入居を拒まない「セーフティネット住宅」など、高齢者が安心して借りられる賃貸住宅は増えています。

また、60歳以上の人が入居できる「ケアハウス」なら、家賃、食費、管理費込みで月々7万〜16万円程度で暮らせます(自立型の場合)。

介護型を併設したケアハウスなら、要介護5になっても住み続けることが可能です。

自分が住みたい地域にどんな住宅があるか、今から情報を集めてみてください。