50代・少ないもので快適に過ごすルール3つ。捨てる基準はいつも「今」
築50年越えとは思えない、すっきり広々とした住まい。現在50代、団地でのひとり暮らしを楽しんでいるというブロガーのきんのさんに、快適なシンプル暮らしを手に入れるまでの経緯とコツを聞きました。
築50年の団地ですっきり快適に暮らすコツ
築50年超えとは思えない、すっきり広々とした住まいに暮らすきんのさん。結婚・離婚を経た40歳のときについのすみかとして都内の築浅マンションを購入。
49歳の頃に、認知機能の衰えがで始めた高齢の母親に「自分の住む団地に空きが出たから住んでくれないか」と誘われ、マンションを売り払い千葉郊外の団地への住み替えを決断。入居前はボロボロだった団地の部屋は、フルリノベーションで快適につくり替えました。
新居に移る際は、大量のものを処分。「老い支度のつもりでたくさん捨てましたが、後悔したものはひとつもありません」と語ります。
通勤が往復3時間かかることから、転職を決意。専門学校に通って介護の資格を取り、今は介護施設で働いています。転居に転職と大きな変化にも臨機応変に対処できるその秘訣は、月1回の「自分会議」。
「今、困っていることを書き出して、どうしたらもっと快適に暮らせるか、自分と会議するんです。掃除をもっと簡単にできないかとか、靴の数をもっと減らせるんじゃないかとか。会議を重ねるごとに住まいがシンプルに、自分仕様になっていくのがうれしくて。引っ越したときはどうなることかと思いましたが、今はこの暮らしがすっかり気に入っています」
●きんのさんの「持たない」ルール
ルール1:「今の時運に必要か?」で手放す
ものを捨てるときも買いたすときも、基準はいつでも「今」。
ルール2:ものも年齢に合わせて更新する
デジタルツールも取り入れて、ものとのつき合い方も柔軟に。
ルール3:月1回の「自分会議」で暮らしを整える
1か月を振り返り、困りごとを書き出してこまめに解決。
●きんのさんの「捨て」ヒストリー
きんのさんがどのようにして今の暮らしに至ったのか、覗いてみましょう。
・39歳
高齢の母が賃貸物件になかなか入居できない姿を見て、自身のマンション購入を決意
・40歳
都内の新築マンションを購入。
都会のおひとりさまライフを満喫するも、家はものであふれ、生活も不規則だった。
・49歳
認知機能に衰えが見え始めた母の介護のため、マンションを売り払い、母の住む団地内の分譲住宅に引っ越し。
十数年勤めた会社を辞め、介護の専門学校へ。
・51歳
介護福祉士の資格を取得し、介護施設の正社員に。団地生活の魅力を伝えたいと、ブログを始める。
スープの冷めない距離で母を見守りつつ、自身の老い支度も進めている
『これからの暮らし by ESSE vol.3』では今回紹介した以外に、暮らしの達人のみなさんの「持ちすぎない暮らし」や、50代からのユニクロおしゃれ術、老後のお金の不安解消Q&A、腸活レシピ、B-life Marikoさんの「1日1分寝落ちヨガ」など50代以上の暮らしに沿った情報が満載。ぜひチェックしてみてください。