学生同士の授かり婚で、義理の両親と同居する形で新婚生活をスタートさせた千夏さん(仮名・30代)10年間のセックスレスと2度の離婚話に苦しみました。コロナ禍で医療従事者として忙しく働きながら、夫の浮気や娘の中学受験をどう乗り越えたのでしょうか。詳しく伺いました。

コロナ禍に不要不急の外出を繰り返した夫。探偵によって浮気があっさり判明

もしも、またよそに女がいるならば、夫には“家族”という船から降りてもらおう。10年前、浮気されたときの悪夢はもう繰り返さない。今度は冷静に対応しよう。

そう思った私はネットで興信所を調べました。浮気調査を依頼するためです。

●探偵という第三者に介入してもらおうと思った理由

10年前と同じように夫が浮気をしているかどうか調べるくらいなら、自力でも可能。でもそのことで夫と直接対決をしても、また私が悪いと言いくるめられてしまうのではないかという不安がありました。私の感情が乱れたり、娘の受験に影響が出ることは避けたいし、10年前のように姉夫婦に負担をかけたくもない。

そんな思いから、多少お金はかかっても冷静に状況を見極めてくれる第三者に入ってもらって、方針を決めていこうと思いました。
無料相談ができる会社を見つけて、見積もりを3社くらいとり、そのなかでいちばん親身になって話を聞いてくれた会社に調査を依頼。

夫の浮気はそれほど時間もかからず、またしてもあっさり判明しました。

●水商売の女性に恋した夫。送迎したり食事に連れて行ったり…

前回は年上の女性との浮気でしたが、今回の相手は年下の女性でした。

興信所の調査結果によると水商売をしている人で、職場や自宅の住所、二人がよく行くファミレスやホテルも突き止めてくれました。コロナ禍でみんながステイホームをしているなかで好き勝手外出して浮気していたのかと思うと、「またやりよったな」という怒りと情けなさで呆然としました。

几帳面な夫らしく、相手の女性が仕事へ行くときはこまめに送り迎えをしていたようです。うちにいないときは、向こうの家に入りびたりの状態。興信所で話を聞きながら、裏ぎられた気持ちでぽろぽろと悔し涙を流す私。

スタッフの人から「離婚するかどうかはゆっくり考えればいいけれど、この女性のことは早めに対処しましょう。やり直す方向だとしても、悪い流れは断ちきる方がいい。必要なら第三者として話し合いの場に立ち合うこともできますから」と言われ、話し合いの場に同席してもらうことにしました。

浮気夫の呆れた言い分。怒鳴り散らせばいいと思っている?

興信所が突き止めた相手の家の前で待っていると、夫と彼女が仲よく手をつないで帰ってきました。探偵から報告書を受け取って事情を察した夫と、近くのカフェで話し合いをすることに。

そこで夫は、相手の女性と浮気ではなく本気でつき合っていると白状。そして…。

「この間、離婚してくれと言ったときに『そうですか』って同意したじゃないか。今更こんなことを調べてどういうつもりだ」

数日前の会話のあげ足を取るかのように激怒する夫。

●10年前と同じ暴論。逆ギレする浮気夫に冷静でいられた理由

そして、私と長年レスに陥っていることが原因で水商売の女性に走らざるを得なかったと、想定通りの逆ギレも。

10年前のこともあったので、そういう反応をするだろうなとは予測していました。カフェで周りにいたお客さんたちはびっくりされたと思います。夫が怒鳴り散らす修羅場でしたが、ここでまた夫の暴論に押されてはいけないと思うと、案外冷静でいられました。

第三者である興信所のスタッフがいてくれて、二人の会話を録音しながら冷静に分析してくれていたことも心強かったです。
夫とやり直せるのか、それともこのまま離婚になるのか、最終結論のお話はまた次回。