涼しげな目元に、クールビューティーな顔立ち。

人気アイドルグループ出身、現在は三児の母だという二宮 悠嘉さんの人生を紐解いていく。



元人妻アイドルは今・・・

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二宮 悠嘉さん、33歳。現在、小学生と幼稚園児の子どもがいる三児のママだ。

実は彼女、元人気アイドルグループSDN48のメンバー。

彼女が、芸能界の扉を開いたのは18歳の時のことだった。

渋谷のセンター街を歩いているときに、女性誌のモデルにならないかとスカウトされたという。

「最初は『自分が読んでいた有名な雑誌に出られるなんてラッキー!』という軽いノリでした(笑)。

でも、その後広告モデルのお仕事をいただくようになったり、ファッションブランドの店頭イベントなどにモデルとして出演させていただく機会が増え、プロ意識が芽生え始めました」

それまで普通の女子高生だったというが、活躍の場が広がるにつれて、友人から「雑誌で見たよ!」と声をかけられることも増えたそうだ。

「当時は、体型維持のため毎日100回は必ず筋トレをしていましたし、ポージングも独学で学んだり、先輩モデルさんのポーズを盗み見したりと必死でした。

モデルの活動は楽しかったのですが『芸能界で生き残りたい』というよりも、部活動のような楽しさがありました」

転機がおとずれたのは、19歳の時。

ある日、所属していた芸能事務所のマネージャーから「“20歳以上の女性限定のアイドルグループ”のオーディションがあるけど受けてみない?」と誘われる。

「まさか自分がアイドルになるなんて、その時は思ってもみませんでした」

それに、悠嘉さんには懸念点があった。

弱冠20歳で10歳上の男性と入籍をして、人妻になっていたことだ。



美しすぎる三児の母


「もちろん夫には『アイドルオーディションの話があるんだけど、どうしよう?』とすぐ相談しました。

すると『できるところまで挑戦してみたら?』って背中を押してくれたんです」

こうして、流れに身を任せて審査を受けてみることにした彼女。

すると、あれよあれよという間に高い倍率を勝ち抜いて見事に合格。

AKB48グループ史上初の「人妻アイドル」として活動していくことになった。

新人アイドルとして歌やダンスの怒涛のレッスンを受けるようになると、日々の生活は一変したそうだ。

「それまで、アイドルといえば、華やかな仕事をイメージしていました。でも、実際に経験してみると、厳しい仕事なんだと実感することばかりで…。

初ステージに立つまで毎日何十時間もダンスを練習して、寝る時間もほとんどありませんでした」

過酷な練習から短期間で体重が4kg落ち、仮眠をするためだけに家に帰るようになった彼女。

ようやく、デビューした後もハードな日々は続いた。

「AKB劇場に立つようになると、今度は人気投票が始まりました。

上位にランクインしないと、選抜メンバーとして活動できないんです。モデル活動をしていた頃と違い、絶対に『生き残らなくては』というプレッシャーがありました」

過酷な日々を過ごすなかで、次第に彼女はやり甲斐を見いだす。

「応援してくれるファンの方が、『ダンスがうまくなったね』とか、『トークスキルが上がってるね』とか、少しずつ握手会で褒めてくださるようになって。そういう温かい言葉に救われました。

あとは、当時の私はクールに見られがちでしたが、少しずつ『面白系のキャラ』も出してみたら、笑いが取れるようになって(笑)。それも嬉しかったです」

その後も日本武道館や代々木体育館など数々の大舞台に立ち、経験を積み重ねていったという悠嘉さん。

こうして1年が経過した頃、「アイドル活動はやり切った」という思いが芽生え、グループからは卒業した。

その後、まもなく第一子の妊娠がわかる。


アイドルからママに!

視線を外した表情も綺麗だ


「子どもが生まれてからは一転『母』として生きるようになりました。

初めての育児はわからないことだらけで、子どもが少し熱を出しただけでも心配になりましたね。

翌年に次男が生まれると、さらに自分のことは後回しになって…。さらに数年後、三男が生まれてから美容院に行く時間も取れないほど毎日バタバタでした」

アイドルから、ママになり、世界が変わった彼女。とくに大変だったのは、子どもが風邪をひいた時だったという。

「ひとりが風邪を引くと、ほかの兄弟にも風邪がうつってしまい、一気に3人とも体調を崩してしまうことも多くて。そういう時の看病は、すごく大変でした」

しかし、最近は忙しい時期を経て、子育てが一段落している。

10年の時を経て、今は自分のために時間を活用できることが増えてきた。



表情にドキッとする


「最近は、読書を楽しんだり、カフェでひと息ついたり、神社や仏閣をはじめとしたパワースポット巡りができるようになりました。

その中でも力を注いでいるのは、マラソンです。毎朝5時に起きて子どもたちのお弁当を作ったら、体型維持の意味も込めて自宅周辺を数キロ走っています」

バイタリティー溢れる彼女。

「育児は大変だけど、子どもが無邪気に笑う姿を見ていると、それだけで無条件に幸せな気持ちになります」と言って優しい表情になる。

目下、彼女は自分の夢を実現するために、ある国家資格取得に向けて勉強中だという。

内容は「合格するまで秘密」とのこと。

今後の人生の目標を聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

「女性として、ずっと綺麗でいたいですね。そのために日頃からバランスのとれた食生活だったり、適度な運動だったり、何かと心がけています。

育児をしながら自分の体も労るのは正直大変ですが、そこは気合です(笑)」

そんな彼女に、今度は恋愛についても聞いてみることにした。


14年間の夫婦生活は……


まずは、タイプの男性を聞いてみる。

「向上心があって、自分を高めてくれる男性が好きです。惚気になっちゃいますけど、夫はまさにそういう意味で理想にピッタリなんですよ。

彼は20代から自営業をやっていて、40代になった今も新しい仕事を開拓して。本当に尊敬しています」



見惚れてしまう美脚


過去の恋愛についても聞いてみることに。

「夫が初めての恋人です。10代の終わりに、友達の紹介で出会いました。

知り合って1週間で結婚を決めて、数ヶ月後には結婚を前提に付き合うことになり、両家に挨拶を済ませて同居しました。信じられないスピード感ですよね」

10歳上のご主人は、当時の悠嘉さんにとって『大人の男性』に見えたという。

「今でも夫は、常に『妻ファースト』なんです。『悠嘉がやりたいようにしていいよ』と、普段から私の意見を尊重してくれます。

SDN48に加入する時も背中を押してくれましたし、日々の食事ひとつとっても、自分よりも私が食べたい物を優先してくれる。ありがたい存在ですね」



優しいスマイル


ご主人の前だと、どのような表情を見せるのだろう。

「14年も一緒にいるので、もう家族ですね(笑)。いつも当たり前にそばにいてくれる存在。

でも、結婚記念日や私の誕生日だけは、付き合いたてのカップルのように、二人きりで食事デートをする時間を作るようにしています」

そう言って照れたように笑う。

見た目はクールビューティー。しかし、ひとたび話を聞けば、母としての芯の強さが垣間見える。

育児が一段落した今、自由に羽ばたく彼女。今後の活躍に期待したい。

<今週の美女>
二宮 悠嘉さん
Instagram

<カメラマン>
佐野 円香

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