――例えば、もし歌手以外の仕事に就いていたとしたら、何になっていると思いますか?

植村:絶対に接客をする仕事だと思うんですよ。飲食店でもいいし、服屋さんとかでもいいし、何かしら人を接客する仕事。絶対それになってますね。

――人と話すことが好きなんですか?

植村:大好きです!人と話すというよりも、人と話してその人が笑顔で帰っていくのが好きなんですよ。

――接待ですね(笑)。

植村:そうなんですよ(笑)。私ずっと飲食店でバイトしてきたんですよ、高校生の時からデビューするまで。接客が大好きで、一番初めにやったバイトがハンバーガー屋さんだったんですよ。でも、最初は全然ダメだったんですよ、いつも怒られてて。「植村さん、もっと笑って」って言われてたんですよ、ホントに。「レジ打ってる時、顔が恐いから」とかって言われて、全然ダメで(笑)。「鏡の前で笑顔の練習してきなさい!」って言われて、本当に真面目に家帰って、鏡置いて、「あっ、目が笑ってないな」とか「口はもうちょっと空けた方がいいな」とか本当に笑顔を研究してて。

――アイドルみたいですね(笑)。

植村:(笑)。私が入って2カ月ぐらい経ってから、社員さんが入ってきたんですよ。で、その社員さんが、接客がすごくて。気も効くし、見てて気持ちいいんですよね。「お客さんも接客してもらって気持ちいいんだろうな」って思うような、すごい憧れの存在だったんですよ。「うわー、あの人みたいになりたい」と思って、その人がすることとか逐一見て、「あっ、こういうのやってんのか」とか見て、接客を勉強して。自分もまた別の部分で勉強して。その人といつも接客を争って、「どっちが上だ?」みたいな。たかがバイトですけど争ってて(笑)。でもその時も楽しいんですよ。初めて来て、また来てくれるとやっぱり嬉しいし、「美味しかったです」、「また来るね」って言われても嬉しいし。帰る時に「ありがとうございます」って言って、笑顔で「ありがと」って言ってくれたらもう嬉しいし。笑顔になってくれることによって「良かったな」っていうか、自分の働いてる…大袈裟に言うと存在価値みたいな。「今日も一人の人を笑顔にできた」みたいな、それが嬉しくって。人と話すのもすごい好きですし。「今日、なんか会えてよかったなぁ」と思ってもらえたら嬉しいし。なので絶対、歌でもみんなに「今日来て良かった」って言ってもらえれたらすごい嬉しいですし。「歌を聴いて元気になりました」って、同じような感じ。そこに通じるものがあって、だから好きなんでしょうね、基本的に。

――では最後に、この後にライブ「ギターと私達」がありますが、次に控えている楽曲や、今後考えられていることがあれば教えて下さい。

植村:ライブは本当に精力的にやっていきたいと思ってますし、楽曲に関しても今回でまた違った一面を見せられたかなと思っていて。1枚ずつ全然違うんですよね、顔が。色で言うと、パレットの上に色んな色があって、でも絶対1色だけ同じ色を使っている、っていう。例えばそれがオレンジだったら、オレンジ色がなにかしら入った違う色がずっと並んでいる、という感じを目指していて。だから今回も違う雰囲気のシングルが出来て、次もまたちょっと今までと違うものを見せたくて。でも、「やっぱり植村花菜の曲だよね」って言ってもらえるような、そういう違う一面を見せながらも同じものをずっと持っている、っていう風な曲作りの仕方をこれからもやっていきたいので。これからも、色んなジャンルを聴いたり、色んな曲を聴いて、色んなものを吸収していきたいなと思っています。色んなことに挑戦して、それを吸収した楽曲をどんどん出していきたいと思っているので。止まらないで常に成長し続けていくアーティストにこれからもなっていきたいなと思っています。

植村花菜からの動画メッセージ
植村花菜 - アーティスト情報