パンデミックの中でアフガニスタンと似た環境のヨルダンで撮影した「極限境界線 救出までの18日間」チーム。ファン・ジョンミンは「新型コロナウイルスの感染拡大で世界中の国々が出入国を制限している時だったので、『(撮影をしに)行けるのか?』と思った。韓国で撮影することもできたけれど、より良い何かを撮るための方法を見つけ出した」と話した。

続けて彼は「飛行機がなかったのでチャーター機を飛ばして撮影した。空港に降りたら僕たち以外は誰もいなかった。その後、ホテルで自主隔離をしたことも覚えている」と伝えた。

「熱い砂漠の熱気を覚えているか」という質問に、ヒョンビンは「とても暑くて乾燥していた。エンジンが過熱して車が止まるほどだった。今もその状況の中で演技をしたのを鮮明に覚えている。土の匂いもまだ覚えている」と振り返った。

ファン・ジョンミン、ヒョンビンと息を合わせたカン・ギヨンは「僕は演劇映画科の学生だったので、今、イム・スンレ監督とファン・ジョンミン先輩、ヒョンビン先輩の隣に座っていることが信じられない」と感想を語った。

続けて「ファン・ジョンミンさんの、より良い映像をつくるためにしぶとく粘る姿に、たくさんのことを学んだ」とし「ヒョンビンさんは中心となって俳優とスタッフたちのバランスを合わせてくれるミッドフィールダー役を、とてもよく果たしてくださった」と感謝の気持ちを表した。

「イム・スンレ監督はマザーテレサ、母親だ」とし「自分でこんなことを言ってもよいのか分からないが、韓国映画界でルーキーになりたい」と語り、笑いを誘った。

2007年に起きたセンムル教会の宣教団のアフガニスタン拉致事件を題材にした「極限境界線 救出までの18日間」について、イム監督は「デリケートな題材なので最初は断った」とし、「宗教や信念に関する話ではなく、中立に立って両側の要素をすべて見られるポジションで紐解いていけると思った」とメガホンを取った理由を説明した。

映画「極限境界線 救出までの18日間」は韓国で2023年1月18日に公開される。