Twitterの創業者で元CEOのジャック・ドーシー氏が社内文書「Twitterファイル」公開を受けて、ブログで自らの考えを表明しました。この中でドーシー氏はTwitterが進んだ道について「上場企業のビジネスとしては正しいことでしたが、インターネットや社会に対しては間違ったことをしました」とざんげし、ソーシャルメディアの現状と今後に対して警告を発しています。

a native internet protocol for social media | Revue

https://www.getrevue.co/profile/jackjack/issues/a-native-internet-protocol-for-social-media-1503112

Jack Dorsey warns against attacks on Twitter staff and dedicates $1M a year to Signal | TechCrunch

https://techcrunch.com/2022/12/13/jack-dorsey-warns-against-attacks-on-twitter-staff-and-dedicates-1m-a-year-to-signal/

Jack Dorsey says he will give $1 mln per year to Signal app | Reuters

https://www.reuters.com/technology/jack-dorsey-says-he-will-give-1-mln-per-year-signal-app-2022-12-13/

ドーシー氏はソーシャルメディアの原則として「企業や政府のコントロールに対して柔軟であるべき」「ユーザーだけが自身のコンテンツを削除できる」「モデレーションはアルゴリズムによる選択で行うことが望ましい」というソーシャルメディアの原則を提示という3点を提示。





この中でドーシー氏は、Twitterが今も昔も「ソーシャルメディアの原則」を満たしていないと指摘。そして、Twitterの進んだ方向を「自らの最大の過ち」と表現し、元大統領のドナルド・トランプ氏のアカウントを凍結したことを「上場企業のビジネスとしては正しいことでしたが、インターネットや社会に対しては間違ったことをしました」と語りました。





一方でドーシー氏は、Twitterファイルでのうわさや疑惑に対して「悪意や隠された意図はなく、誰もがその時点で持っている最高の情報に従って行動しました」と否定しており、多くの人の目や解釈を考慮した方法での公開を望んでいます。また、Twitterの元従業員が非難を浴びている現状に対して、「元従業員に対しての攻撃は何の解決にもならず、非難したいのであれば私とその行動、および行動の欠如に向けてください」と述べています。

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ドーシー氏はBlueskyやMastodonなどを分散型ソーシャルメディアとして開発する価値のある道として挙げています。

また、ソーシャルメディアをインターネットのネイティブな一部にするために、セキュリティレベルが非常に高いとされるメッセージングアプリ「Signal」に年間100万ドル(約1億3500万円)を提供するとともに、さらなる取り組みを募集しています。