来年8月の開業を目指す次世代型路面電車「LRT」の事業について有識者などが専門的な検討を行う委員会が29日開かれ、整備が予定されるJR宇都宮駅西側の区間も含めた沿線地域の企業や学校にアンケート調査を行うことが決まりました。

宇都宮市役所で開かれた会合で、12月から来年2月にかけてアンケート調査を行うことが了承されました。今年8月に発表されたJR宇都宮駅西側の計画では、2030年代前半の開業を目指して県教育会館付近までの5キロを整備します。

アンケートは駅の東西の沿線にある企業40社と学校17校の約5万7千人を対象に行われます。内容は現在の通勤や通学などで利用している交通手段の実態調査に加えてLRTを利用する場合、これまでの移動手段がどのように変化するかなどを質問する予定です。来年3月に集計を行い、LRTの導入による交通に関する行動の変化や見込まれる利用者の数を把握する方針です。

会合ではこのほか11月19日の試運転中に発生した脱線事故の報告も行われ、専門家の意見を聞きながら原因究明と再発防止に向けて取り組んでいることが説明されました。