【REPORT】SHINee キー、4年ぶりの日本公演でファンと再会!2023年3月には大阪で追加公演も“また会いましょう”

写真拡大 (全6枚)

SHINeeのキーがソロライブ「KEY CONCERT - G.O.A.T.(Greatest Of All Time)IN THE KEYLAND JAPAN」を11月19日(土)、20日(日)の2日間、神奈川県・ぴあアリーナMMにて開催した。

10月に韓国で開催したライブの日本公演となり、韓国での2ndフルアルバム「Gasoline」(8月30日発売)の楽曲を中心に全25曲を披露。日本では約4年ぶりとなるソロライブで、SHINeeとはまた違った“ソロアーティスト・キー”としての独自の世界観を見せた。

アルバムタイトル曲「Gasoline」の重厚なホーンサウンドのイントロが会場に鳴り響き、ステージ中央からキーがその姿を現す。スパンコールがふんだんにあしらわれた輝く衣装を纏い、大勢のダンサーを従わせた“王者”の風格が漂う力強いダンスと歌で会場のボルテージを一気に上げる。のちのMCで「パワフルな曲だからオープニングにぴったりじゃないか」と本人が1曲目に選んだ理由を述べていたが、狙い通りの華々しい幕開けを飾る。

続く「Guilty Pleasure」では、レーザー光線を効果的に使った演出で、観客の熱はさらに上昇。そこへ「Another Life」「Yellow Tape」とダンサブルな楽曲を畳みかけ、歌って踊るアーティスト・キーの存在を強く印象付ける。

MCを挟んだあとには、会場の一体感を高める楽曲も。韓国公演では観客に歌ってもらっていたパートを、日本ではまだ声が出せないということで手拍子に変え、ともに“歌った”「Villain」、キーが手を振る振付に合わせて、観客も同じようにペンライトを振って踊った日本語曲「Hologram」と、彼の持ち味の一つである親近感も感じさせる。

衣装をジーンズ生地のジャンプスーツに着替え、新曲「Heartless」から始まった中盤ブロックでは、カジュアルな衣装に合わせるかのような楽しい楽曲も続々と披露。恋の喜びを歌ったポップな「Delight」は、カラフルな背景の上に歌詞が飛び出してくるような映像とともに笑顔いっぱいでパフォーマンスをする。他にも、「Forever Yours」「I Wanna Be」など、楽しそうに歌い踊るキーの姿に、観客たちにも笑顔が溢れていく。

その雰囲気のまま、MCでも笑顔が弾ける。リハーサルのために少し早めに来日をしたというキーは、「日本に来たらダイエットをするのが難しい」とぼやきながらも、カレーうどん、白子ポン酢、蕎麦、天ぷらなど、食べたものを報告。日々、美味しいものを食べていたようで「今日は我慢してみます」と言うと、観客からその必要はないというリアクションが起き、「でしょ、我慢しなくてもいいですよね(笑)」と、待っていたかのような即答。観客も思わず笑い声が漏れてしまう。「すごい考えたけど、口から(日本語が)出ないんですよ(苦笑)」と、前半のMCでは久しぶりの日本語に苦労しているようなコメントもしていたが、観客とのコミュニケーションは完璧だ。

MCの後には、アコースティックにアレンジし、訴えかけるような熱のこもった歌声を聴かせてくれたソロデビューアルバムの楽曲「One of Those Nights」も歌唱しつつ、ライブは後半戦へ突入。衣装を全身ホワイトものに変えると、セクシーな雰囲気のある曲や、バラード曲など、中盤で見せていた可愛らしさからは一転、大人っぽくアーティスティックな一面も表現する。

歌い出しからサビまでは地声で歌い、サビは急転してファルセットで歌い切る「Bound」、スローテンポのダンスナンバー「Ain't Gonna Dance」、デビューした18歳の頃の自分を思って歌詞を書いたという「Eighteen(End Of My World)」、スタンドマイクを使って歌った「Burn」など、曲ごとに異なった表情で魅せる。

そして本編のラストは「This Life」。4年前、兵役による活動休止を控えて行った日本での最後のライブでも披露していたこの楽曲は、パフォーマンスを前に、当時「寂しい気持ちで歌った」と明かしながら、だからこそ今回は「楽しく歌ってみたい」という想いで選んだと伝える。「一生懸命、ジャンプしてみましょう!」と呼びかけると、観客は歌に手拍子を重ね、ジャンプをしてこの曲の本来の楽しさを満喫。4年前とは違い、笑顔での締めくくりとなった。