新型コロナウイルスの水際対策の大幅緩和から1カ月が経過し、日本を訪れる外国人は大幅に増加しています。国際交流が再び活発になる中、日本の文化や歴史に理解を深めてもらおうとアメリカの高校生が栃木県を訪れています。

紅葉が見頃を迎えている栃木県を訪れたのは、アメリカ・インディアナ州とテキサス州の高校に通う生徒20人です。一行は現在、栃木の伝統工芸品の実演や展示が行われている県立博物館を訪問し、自然や歴史、文化に触れました。

この取り組みは国際交流や観光の振興を目的に国が行っている事業で、アメリカの高校生が栃木県を訪れるのは4年ぶりのことです。

政府観光局が16日発表した推計によりますと、10月の訪日客は去年の同じ時期と比べて22.5倍の49万8千600人でした。10月11日から個人旅行が解禁されたほか、短期滞在ビザの免除も再開し、水際対策が大幅に緩和されたことで回復基調が鮮明になりました。

高校生たちにはSNSなどで日本や栃木県の魅力を地元の人たちに発信してお互いの国の架け橋になってもらうとともに、将来は外交のリーダーとしての活躍も期待されています。

一行は18日、宇都宮海星女子学院と日光東照宮を訪問し、22日に帰国の途に就きます。12月もアメリカの高校生が栃木県を訪れる予定です。