佐野市の小学6年生が卒業記念に、学校の校庭にあるトイレの壁をしっくいで塗り直す作業を15日、行いました。ふるさとの良さを見直す機会にもなったようです。

作業にあたったのは、佐野市の天明小学校の6年生86人です。佐野市は葛生地区を中心に、埼玉県秩父などと並びしっくいの原料となる石灰の国内トップクラスの産地です。活動に協力した葛生地区に本社がある日本プラスターは創業93年、しっくいの製造では日本一の企業で、今回初の試みとなりました。

壁には卒業生がアイデアを出した地元の誇り「みかも山」とイチゴを妖精に見立てた絵が描かれています。しっくいは消臭、抗菌に優れていると言われ、暗い部屋を明るくする効果があります。「自然の風合いを生かす」のが塗り方のコツで、子どもたちも難しく考えずに思い思いに作業ができます。

暗かったトイレが見違えるように明るくなり、子どもたちの表情も終始明るい笑顔。小学校の卒業記念にふさわしい体験となりました。