新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人などを対象とした就職活動支援の催しが14日宇都宮市内のホテルで開かれました。

この「とちぎ再就職フェア」は栃木県が去年から開いているもので14日は県内で就職を希望しているおよそ70人が参加しました。

栃木県によりますと新型コロナウイルスの影響で職を離れた人は県内で累計2千人にのぼります。

セミナーでは総合人材サービスアデコの、小久保貴義さんが講演を行いました。

小久保さんによりますと求職者1人当たり何件の仕事があるかを示す有効求人倍率は新型コロナの影響で一時急激に低下したものの現在は全国的に回復基調にあるといい、県内でも9月の有効求人倍率は1.22倍で2020年2月以来の水準となっています。

また、会場では県内合わせて45の企業や団体による合同説明会が行われコロナ収束とともに人材の需要が高まるとみられる観光関係者などが参加しました。

那須町に旅館を構える山水閣はコロナ明けの旅行ラッシュを見込んだ新たな事業に向けて人材を募集するといいます。

県では今後もオンライン研修や合同説明会を開くなどしてコロナ禍での離職者の支援や企業とのマッチングを続けていく予定です。