ローランドは、電子ドラム「Vドラム」シリーズに中価格帯の2モデル「TD-27KV2」と「TD-17KVX2」を追加し、2021年10月15日より販売を開始する。市場想定価格は「TD-27KV2」が454,000円前後(推奨別売品のドラム・スタンド「MDS-STD2」を含む)、「TD-17KVX2」が247,000円前後(推奨別売品のドラム・スタンド「MDS-COM」を含む)。

「TD-27KV2」

「TD-17KVX2」

「TD-27KV2」は2020年発売の「TD-27KV」の後継機となるホームユースモデル。独自のモデリング技術「Prismatic Sound Modelingテクノロジー」を備えたドラム音源「TD-27 Ver.2.0」を採用し、新しいドラムキット音色を10種類追加している。さらに、「PureAcoustic Ambience テクノロジー」によって、ドラマーが座る位置で感じるドラムのアンビエンス(周囲の環境によって変化する音の響き)をコントロールできる。

新搭載のデジタルハイハット「VH-14D」はアコースティックドラム同等の大口径サイズで、打点位置や打撃の強弱の検出精度に優れ、自然な演奏感と高い演奏表現力を実現するという。さらに、クラッシュシンバルには新開発の薄型パッド「CY-12C-T」と「CY-14C-T」を採用。打感とシンバルの揺れ方がよりアコースティックドラムに近くなっているとのことだ。

「TD-17KVX2」は2018年発売の「TD-17KVX」の後継モデル。「TD-27KV2」よりコンパクトサイズとなっている。音源ユニット「TD-17 Ver.2.0」には、Vドラムのフラッグシップモデル譲りのアコースティックなドラムサウンドから、EDMにマッチするエレクトロニックサウンドまで、310種類の音色を用意。新しいキットは20種類追加されている。また、合計41種類のMFXを搭載し、よりこだわったキット・カスタマイズが行える。「REVERB」と「KIT COMP」機能の追加で、臨場感のあるサウンドメイキングもできる。

アコースティックドラムと同等の自然な演奏感を実現する大口径12インチ・スネア「PDX-12」と、ハイハットスタンドに取り付けて設置するハイハット「VH-10」を装備。クラッシュシンバルとライドシンバルには新開発の薄型パッド「CY-12C-T」と「CY-14R-T」を採用。こちらも打感とシンバルの揺れ方がよりアコースティックドラムに近くなっているとのことだ。

両モデルともBluetoothオーディオ対応で、スマートフォンなどを接続し、本体から好きな曲を再生できる。さらに、コーチ機能を備えているので、ユーザーの好きな楽曲とのセッションから基礎練習まで幅広い用途で使うことができる。

外形寸法(必要占有面積)は、「TD-27KV2」がW1,550×D1,200×H1,200mmで、質量は33.0kg。「TD-17KVX2」の外形寸法(必要占有面積)はW1,315×D1,100×H1,200mmで、質量は24.7kg。「TD-27KV2」、「TD-17KVX2」ともに、音源用マウント、ACアダプター、専用接続ケーブル、接続ケーブル(クラッシュ2用)、ドラム・キーが付属する。なお、ドラム・スタンド、キック・ペダル、スネア・スタンド、ハイハット・スタンド、椅子、SDカードはセットに含まれない(前述の通り、市場想定価格にはそれぞれ推奨別売品のドラム・スタンドが含まれる)。