(株)アンフィニB&F(TDB企業コード:981273543、旧商号:(株)ヴィノラム、東京都新宿区袋町3、登記面=東京都中央区日本橋富沢町10−19、代表梅原茂順氏)は、9月14日に東京地裁より破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人は舩木秀信弁護士(東京都中央区日本橋茅場町3-12-2、りべる総合法律事務所、電話03-3249-1081)。 債権届け出期間は10月12日まで。

 当社は、2000年(平成12年)11月に設立。日本人女性初のソムリエで日本ソムリエ協会の理事でもあった野田宏子氏を共同創業者としてフランスワインやカリフォルニア産ワインの輸入販売を手がけ、飲食店向けの卸のほかワインショップ「アロムヴェール神楽坂店」「アロムヴェールザ・ペニンシュラ東京店」、その他レストランを運営。ワインリスト作成やメニュー提案などワイン関連のコンサルティングも行っていた。輸送時から温度を一定に保てるリファーコンテナ(定温輸送コンテナ)を開発するなど品質管理には定評があり、ワインの世界的な需要拡大を背景に2012年2月期には年売上高約18億1800万円を計上していた。  

 しかし、2013年に野田氏が死去、近年では経営幹部の辞任など人材の流出もみられるなか、2021年2月期の年売上高は約3億9000万円にまで落ち込み、債務超過に陥っていた。今年7月14日に別会社へ事業を譲渡し、今回の措置となった。  

 負債は現在調査中。  
なお、別会社にて営業は継続している。