サムスン電子の「The Serif」(同社提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫

写真拡大

【ベルリン聯合ニュース】型にはまった形のテレビから脱した韓国サムスン電子の新概念のテレビ「ライフスタイルテレビ」が急成長している。

 サムスン電子は2日(現地時間)にドイツ・ベルリンで開催中の欧州最大のIT見本市「IFA2022」でライフスタイルテレビの成果とビジョンを紹介した。

 同社映像ディスプレー事業部のチョン・ガンイル常務は「コンテンツの消費方式と住居環境が多様化し、ライフスタイルテレビの需要が高まっている。ライフスタイルテレビの主要製品の販売台数と売上高は毎年2倍ずつ成長した」と説明した。

 ライフスタイルテレビは一般のテレビとは異なり、外観にデザイン的要素を加えたり、特定の機能を追加したりして新たな視聴環境を実現した。

 世界的なデザイナー、ロナン&エルワン・ブルレック兄弟とコラボレーションした「The Serif」、額縁のようなベゼルが特徴の「The Frame」、縦型で使用できる「The Sero」が代表的な製品だ。2017年に発売された「The Frame」は昨年、累計販売台数100万台を達成。今年も大幅な伸びを見せている。

 ライフスタイルテレビの製品群がテレビ全体の売上高に占める割合は微々たる水準だが、最近の成長ぶりを考慮すると今後、成果を上げると、同社は見込んでいる。

 同社はテレビで多様なサービスを楽しめるスマート機能の拡大にも力を入れている。

 クラウドゲーミングプラットフォームサービス「ゲーミングハブ」をはじめ、ホームトレーニングサービス「サムスンヘルス」、テレビ画面を分割し、複数のコンテンツを同時に楽しめる「マルチビュー」などが代表的だ。

 また、映像を見ながらほかの視聴者とコミュニケーションを取ることができるライブチャットサービスを11月中に開始する計画だ。