既報通りフィリプ・コスティッチがこの夏アイントラハト・フランクフルトを後にし、ユベントス・トリノへと移籍することが金曜午後に発表された。移籍金額は1200万ユーロで、ただ成果に応じて最大300万ユーロまで増額される可能性があるという。さらにイタリア代表経験もある23歳の左サイドバック、ルカ・ペッレグリーニもレンタルにて迎える見込み。昨夏にはラツィオ・ローマから関心が寄せられるも移籍金1000万ユーロに断りを入れたフランクフルトにとっては、改めてその後のヨーロッパリーグの優勝にMVPとして貢献し、今回のような内容で契約満了1年前にコスティッチを送り出せたことは好判断だったといえるだろう。

 「フランクフルトの近年の発展、とりわけヨーロッパリーグでの優勝に、つねにフィリプ・コスティッチは関連してきた」と、マルクス・クレーシェSDはプレスリリースにて感謝の気持ちと賛辞を送り、「今回の契約は彼のこれまでの多大なる貢献、そして非の打ち所がない姿勢、そして契約が来夏までであることを考慮し、双方にとって満足のいく解決策となった。また自分たちの選手がエリートクラブから関心を抱かれるということは、このクラブ全体の仕事に対する評価でもある」と言葉を続けている。なおユベントスとの契約期間は2026年まで。

 VfBシュトゥットガルト(2014〜2016)、ハンブルガーSV(2016〜2018)では共にブンデス2部降格を経験し、4年前にアイントラハト・フランクフルトに移籍したコスティッチは、それ以降は通算172試合に出場して33得点を記録。ほぼ怪我らしい怪我をすることもなく、常に30試合以上に出場しており、チーム内では高いステータスを誇ることからクラブでの慰留に努めていたものの、一方でフリーで来夏に手放すという決断までは下せなかった。