「お金がたりない」と、給料日前に困った経験はありませんか? 決めた月の予算を守れず、貯金を切り崩してしまっては、どんどん貯められない家計に…。そこで、貯めている人のお金の使い方を調査すると、給料日の“前”と“後”にルーティンがあることを発見! 今回は、1日2000円の予算でやりくりしているAさんの給料日前後ルーティンを紹介します。

給料日前後のシンプルな家計管理でストレスゼロ

もともと浪費家で、給料日前は毎月赤字だったAさん。子どもの貯金にまで手を出してしまった苦い経験から、本気で家計を見直そうと決意!「お金をまったく使わない節約は続かないと思い、1日2000円の生活費でやりくりする家計管理を始めました」。

Aさんが給料日前後につける「給料振り分け表」<写真>

また、確実に貯金をするために給料日の前と後に1か月分の予算管理を行うように。

「給料日前に、来月の生活費と貯金額をあらかじめ予算だて。給料日後は、決めておいた生活費を口座から引き落とし、1日2000円の予算を1か月分袋分けして管理しています。残りは貯金するだけのシンプルなルーティンのおかげで、年間200万円の貯蓄を達成。今は給料日前もストレスゼロです」

●Aさんのプロフィールと家計表

<Aさん(30代)>

夫、長女、二女の4人家族。インスタグラムで家計管理術を発信。

<家計表>

夫の月収(手取り) 350,000円

妻の月収(手取り) 70,000円

児童手当 20,000円

収入合計 440,000円

 

住居費(住宅ローン) 100,000円

食費 40,000円

外食費 10,000円

水道光熱費 18,000円

通信費(携帯電話3台分、プロバイダー、NHK受信料) 7,000円

日用雑費 10,000円

レジャー・交際費 5,000円

子ども費(塾、水泳など習い事、雑費) 63,000円

クルマ費 2,000円

こづかい(夫) 30,000円

保険料(学資保険を含む) 45,000円

医療費 10,000円

貯金 100,000円

支出合計 440,000円

収支 ±0円

給料日前は2つの表で貯蓄と予算を見える化

給料日の2日前と前日にする「あること」がポイント!

 

●2日前にすること:全財産一覧表をつける

口座の残高がもっとも少ない給料日前に、すべての口座残高や証券などを書き出して貯蓄を“見える化”。「貯蓄が右肩上がりに増えていれば順調、理由なく減っていたら問題あり。長期的な目線で状況を確認するのに活用しています」

 

●前日にすること:給料振り分け表をつける

給与明細を見て、給料が入る前に来月の生活費を予算だて。

「月によって給料が10万円ほど増減するので、いくら貯金できるかを先に計算。先取り貯金にプラスして、生活費に使わない残金もムダなく貯金に回せるように」

給料日後は3STEPで赤字ゼロのやりくり

給料日後は、使いすぎないためのルールに沿って行動します。

 

●STEP1 1日の生活費予算2000円を1か月分用意する

生活費はすべて千円札で給与口座からおろし、1日の予算2000円を1週間分ずつ袋分けして管理。「あとは、袋から毎日2000円ずつ財布に入れるだけです。使わなければお金が増える楽しみがあり、節約が苦になりません」

 

●STEP2 給料日前に決めた先取り貯金額を入金する

給料振り分け表に従い、その月の生活費の予算を給与口座から引き出し。そのあと、教育費用の先取り貯金を子どもの口座に入金。「教育費は、中学入学までに1人1000万円が目標!」

 

●STEP3 買い物したら家計簿に記入

1か月の支出が把握できるように、カレンダー式のオリジナル家計簿を作成。「スーパーで買い物をしたときだけ、そのほかの出費と合わせて日付欄に費目と金額を記録します。1枚のシートに収まるので、あとから見直すときも簡単」