SKE48 Team Sオリジナル新公演『愛を君に、愛を僕に』の初日公演が開催された。本公演は、SKE48として約11年ぶりのオリジナル新公演となり、12:00開演の公演を、今夜21:00からプレミア公開することが決定。初の試みとして、公演に満足できなければチケット料金を返金保証するキャンペーンを打ち出すことも発表した。


今回の新公演は、SKE48オリジナル公演としては2009年の「手をつなぎながら」公演、「制服の芽」公演、2011年の「ラムネの飲み方」公演以来の第4弾、約11年ぶりのオリジナル公演。プロデューサーは小室哲哉氏、タイトル曲『愛を君に、愛を僕に』をはじめ全メンバー参加曲の振付には、愛ある厳しい指導で知られる牧野アンナ先生に、ユニット曲はSKE48の数々の楽曲の振付を手がけてきたCRE8BOY(クリエイトボーイ)が担当した。


オープニング1曲目は、公演のタイトルにもなっている『愛を君に、愛を僕に』。初日が無事始まったことへの安堵の気持ちなのか涙を浮かべながらパフォーマンスするメンバーもおり、感動の幕開けとなった。続いて披露されたのは『LIVE MASTER』。リーダーの松本慈子、副リーダーの上村亜柚香のソロパートから始まり、3曲目『旅立てジャック』では、イントロでワンピースを脱ぎ、4色に分かれたノースリーブの衣装で登場。Team S 最年少15歳のコンビの杉山歩南、平野百菜が、「子供扱いはうんざり」と反抗的に歌いだし、ダンスはさらに激しく、勢いは加速します。その後、息を切らしながらも4曲目『SURFな最近』を披露し、鳴りやまない拍手に泣きそうになりながらも、松本の曲紹介から自己紹介へ。坂本は「幕が開くまで不安で泣いていたのですが、幕が開いた瞬間オレンジの色に染まった客席を見て、今は自信に満ち溢れています」と話し、北川は自己紹介で「今日の目標は限界突破です。限界突破しないとファンの方にはこの思いが届かないと思うので自分の限界を決めず、やりきりたいと思います」と覚悟を話した。


続いてはユニットブロック。劇場公演でフルメンバー16名で、ユニット曲も披露されるのは、約2年半振りとなった。1曲目は『恋せよ乙女、エクスプローション!』。ピンクと水色のかわいらしい衣装に包まれた大谷悠妃、杉山歩南が登場し、客席からは歓声がこぼれた。大谷に変わり、夜公演に出演した石塚美月は、同期の杉山と二人で息ぴったりなパフォーマンスを披露し、会場を笑顔にした。続いては青海ひな乃、赤堀君江、松本慈子で『流星』。3人の息の合った歌声、パフォーマンスで客席をくぎづけに。『嵐からの隠れ場所』では、曲のタイトルから想像できないような清楚でフリルのついた衣装を着た石黒友月、井上瑠夏、坂本真凛、仲村和泉、夜公演では石黒に変わり、鬼頭が甘い魅力をふりまいた。曲の雰囲気がガラッと変わり4人が寝ころんだ状態から始まった『Fly me to the universe』。荒野姫楓、北川愛乃、竹内ななみ、野村実代、夜公演では荒野に変わり都築がスタイルの良さを活かしたミニスカート、パンツスタイルでエモさを表現しました。ユニット曲最後の5曲目に披露されたのは、上村亜柚香、中坂美祐、平野百菜で『恋するつぼみ』。白いニーハイソックスに、色違いのギンガムチェックの制服衣装で登場し、恋する少女らしさが元気にかわいらしく披露され、そのままMCへ。MCでは上村が「約2年半ぶりに、新公演からユニット曲が復活しました」と話すと大きな拍手が会場から送られた。


紺色のCA風ワンピースへ衣装チェンジ後、『小悪魔ブルーベリー』ではセンターの野村を中心に妖艶に魅せ、『LOVE RENOVATION』では今までとは違う切ない表情を見せた。『青春Growing』では、制服衣装になったメンバーが登場。曲のラストではメンバーがステージ前面の花道も使って一列になり、客席と一体になり盛り上がった。MCで上村は「私たちは普通の学生たちのような青春は経験出来てないかもしれないけど、SKE48という貴重な青春を経験出来ています。ファンの皆様も私たちと一緒に素敵な青春を過ごしてください」と呼びかけ、『ともだち』をしっとりと歌い上げて本編は幕を閉じました。


アンコールではイントロで松本が「アンコールありがとうございます!」と元気に叫び、『リ と マ』を面白おかしく披露。メンバー同士でのふざけあいも垣間見え、仲の良さが伝わりました。続く『頼りは翼だけだ』では照明が暗くなり、雰囲気が変わります。この曲のラストのフレーズはセンターである青海がソロで歌い上げ、締めくくった。メンバーが退場すると、Team S が初日を迎えるにあたっての葛藤や成長を描いた軌跡映像が流れ、客席からは鼻を啜る音が聞こえてきた。映像後、新たな衣装に着替えたメンバーが登場。松本が代表してファンや初日を迎えるまで支えたスタッフ、チームのメンバーへの感謝の気持ちやこれからの覚悟を述べる。昼公演では、「控えめに言って神公演にする」と先生は言ってくれたんですけど、控えめに言って神公演じゃないです。大声で言ってこの公演は神公演です!」、夜公演では「この『愛を君に、愛を僕に』公演は、今日よりも明日、明日よりも明後日、明後日よりも明々後日。どんどん最高を更新し続けていきます」と、力強く誓った。


公演最後の曲は『マイ・ドリーム』。感極まったメンバーたちは涙を浮かべながらも歌い切り、やりきった安堵の表情を見せ、大きな拍手の中、公演は幕を閉じた。


本日12時開演の公演の模様を、SKE48 公式YouTubeチャンネルで、プレミア公開することが決定。アーカイブは残らない1回限りの配信となる。本日24時頃より、SKE48 LIVE!! ON DEMANDにてアーカイブ配信がスタート。また、本公演に対する自信と覚悟、そして本気度を示すアクションとして、6月11日(土)の公演で「#SKE48全額返金保証公演」を開催することを発表。5月30日(月)より応募受付開始となり、公演に対するチケット料金を、返金保証することは、SKE48にとって初めての試みとなる。


そして、本公演の楽曲を集めたアルバムは6月8日(水)に発売となるが、一部が本日24時より先行配信されることも決定。『愛を君に、愛を僕に』、『SURFな最近』、『頼りは翼だけだ』の3曲で、この3曲のサビには小室哲哉氏がコーラスで参加している。


【Team S リーダー 松本慈子 コメント】

たくさんの方々のおかげで今日という日を迎えることが出来ました。今日まで支えて下さった皆様、本当にありがとうございます。レッスンが始まった頃は、年齢、加入した期が違うからこそ全員の気持ちが本当にバラバラで、ただ仲良しこよしと呼ばれていたチームでした。でもレッスンを重ねていくにつれ、みんなでたくさん話し合って、意見を出し合い、泣いて、もがいて、壁に何度もぶつかり、正解が分からなくなることもありながらも今では1人1人のメンバーがとても頼もしくなりました。この先何年経っても、何十年経っても『愛を君に、愛を僕に』公演が愛され続けられる演目であれるようにみんなで愛を詰め込んでいきます。是非、劇場でTeam Sに会いにきてください!


【Team S 副リーダー 上村亜柚香 コメント】

今日を無事迎えることが出来てとっても嬉しいです。今回、この公演の初日をTeam S 19人全員で任せてもらえるありがた、嬉しさをすごく感じました。今までの劇場公演の初日は16人と決まられていて、それ以上の数のメンバーがいると初日に出られない子が絶対いるっていうのがあったから、今回は19人みんなで0からこの公演を作り上げられたことがとすごく大変だったけど、毎日が充実しててすごく楽しかったです。これから先、Team Sがどんな変化をして成長していくのか、楽しみにしていてくれたら嬉しいです、私自身もこのチームのみんながどう成長し進化していくのかすごく楽しみなのでファンの皆様も目を離さないで成長を見守ってくれるとありがたいです!


【Team S 青海ひな乃 コメント】

初日を無事19人全員で迎えられて嬉しいです。私たちはこの日まで短い期間だったけど、死にものぐるいでこの公演に本気で向き合ってきました。想像以上に大変なこともきついことも、くじけそうなこともあったけど、そんな日々を乗り越えて今の私たちは前のTeam Sとは覚悟が全然違います。今は自信を持って「私たちがTeam Sです」って言えます。まだ未熟なところもあるし、まだ全然やらなきゃいけないことはあるけど、今回初日を迎えるまでの道のりのようにみんなで誰一人置いていかず、横一列で助け合いながら、どんな高い壁も19人全員で乗り越えていきたいと思います。Team Sの熱量だったり、成長が見られるのはこの公演なので、是非足を運んでください。


【Team S  野村実代 コメント】

まずは、初日を迎えることが出来て安心しています。初日を迎えることは自分一人だけの力では絶対にできなかったことで、スタッフさん、メンバー、それから家族のサポートもあって、本当にたくさんの人に支えられて恵まれた環境で毎日を過ごすことが出来ました。そういった人達に恩返しをしたくて、今日はステージに立ちました。レッスン期間Team Sの芯となるものがなかなかわからなくて、苦戦しましたが、この初日を迎えて今のTeam Sの良さは素直さだったり、ひたむきさだとわかったので、その気持ちを持ってこれからも突き進んでいく姿を見ていてほしいです。Team SがSKE48の顔になれるように頑張ります。


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