第75回仏カンヌ国際映画祭、開会式でゼレンスキー大統領がビデオ演説
 - (2022年 ロイター/ERIC GAILLARD)

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[カンヌ(フランス) 17日 ロイター] - 第75回仏カンヌ国際映画祭が17日、南仏カンヌで開幕した。開会式ではロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領がビデオ演説し、映画界に戦争反対の声を上げるよう呼びかけた。

 ゼレンスキー氏は、第二次世界大戦にナチスドイツのヒトラーを風刺したチャップリンに触れ、「今の映画はサイレント(無声)でないことを示すために新たなチャップリンが必要だ」とし、「映画は常に自由の側に立つ」と訴えた。

 28日まで開催される今年のカンヌ映画祭は、『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督が手掛けたゾンビ映画『キャメラを止めるな!』で幕を開けた。同作は上田慎一郎監督の『カメラを止めるな!』の仏リメイク版。

 また、『トップガン』(1986)の続編となるトム・クルーズ主演の『トップガン マーヴェリック』などが公開されるほか、最高賞「パルムドール」などを競うコンペティション部門には是枝裕和監督の韓国映画『ベイビー・ブローカー』もノミネートされている。