1月3日、東京・新橋演舞場の楽屋口に現れた海老蔵

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連日のように世間を騒がせている小林麻耶(44)とその夫、國光吟氏(38)のブログでの暴露。その内容は主に亡き妹・小林麻央さん(享年34)の夫、市川海老蔵(44)に対する怒りや金銭問題についてだった。

3月30日更新の國光氏のブログでは、一連の暴露に対して海老蔵から謝罪があったとして騒動の終焉を宣言。しかし、その後も麻耶が批判を再開。海老蔵さんは、大きくその株を落とすこととなった。

再燃の発端となったのは、3月23日に『NEWSポストセブン』で報じられた複数女性との“パパ活”疑惑だ。

海老蔵といえば独身時代は多くの女優やモデルとの噂が絶えず、結婚後も暴力騒動を起こすなど、何かと女性問題や素行の悪さが報じられてきた。しかし妻に先立たれてからはシングルファーザーとして子育てに邁進するなど、“良いパパ”のイメージが浸透していた。

こうしたなかでの暴露と同時にスクープされたパパ活疑惑である。ネットでは「やっぱり昔と変わらないんだな」といったネガティブな反応が続出している。

さらに4月7日には、またも『NEWSポストセブン』で海老蔵が2人の女性と密会している様子が報じられた。しかも逢瀬の現場となったのは、麻央さんとの思い出の家だったというのだ。

歌舞伎界の“顔”である彼は今後、どうなっていくのか。コラムニストのおおしまりえさんは「歌舞伎界は彼のスター性に頼るだけでなく、変わる時なのでは」と語る。以下、その理由とは――。

■「2万円パパ活」というインパクト

3月の報道で1番注目したがっかりポイントは、やはり“2万円”という金額の低さでしょう。

海老蔵さんがSNSで女性とコンタクトを取り、ネットナンパをしていたこともかなりがっかりなポイントです。ただ稀代のスターがたった2万円で女性を抱こうとしていたことには、さらなる衝撃を覚えました。

近年報じられる不倫報道では、キャッチーなコピーがつきがちです。ベッキーさん(38)の「ゲス不倫」や袴田吉彦さん(48)の「アパ不倫」、渡部建さん(49)の「多目的トイレ不倫」などなど。

今回の海老蔵さんはもちろん不倫ではありませんが、「2万円パパ活」というキャッチコピーはかなりのインパクトです。

当然ながらお金が無いわけではないでしょうし、この2万円はパパ活代というよりもお車代といったところでしょう。ただ記事の中で女性側は海老蔵さんから「パパ活したいのか?」と聞かれているようですから、金額はさておき、恋愛ではなくパパ活というビジネスライクな関係も承諾した上で交渉していたという内容です。歌舞伎界のスターながら、ちょっとダサい感じがします。

■積み上げた信頼も加速度的に崩壊

こうしたパパ活報道と麻耶さん側の暴露が重なったのです。麻耶さん側の主張が真偽不明であっても、海老蔵さんに失望の声が続出しているのです。シングルファーザーとして奮闘する日々で信頼感をグッと高めていたのに、非常に残念なイメージの崩壊です。

そもそも人は“普通の人が悪いことをした”と知るよりも、“悪いイメージの人が悪いことをした”と知るほうが「すると思った」と信じやすい傾向にあります。これを認知バイアスと呼びます。

海老蔵さんの場合、過去に数々の素行不良が報じられていました。そのため、今回の暴露と報道が彼の株を加速度的に下げてしまったのは言うまでもありません。

歌舞伎界の顔、今後はどうなる?

とはいえ市川海老蔵は、言わずもがな歌舞伎界の顔です。その鋭い睨みには多くのファンが惹きつけられ、スター性は健在です。

しかしながら近年は海老蔵さんはじめ中村芝翫さん(56)などの不倫報道も浮上しており、 “歌舞伎役者は女性関係にだらしない”という悪いイメージが出てきています。実際はそうではない演者さんのほうが多いのでしょうが、何ともやっかりな事態です。

海老蔵さんの実力は素晴らしくても、“顔”のイメージが悪すぎると長期的に見ると業界のファン離れや衰退にも繋がりかねません。せっかく次世代も着々と育っている中で、こうしたイメージの悪化は要注意。たとえ歌舞伎ファンが許しているとしても、業界の今後を考えると見直す必要があるのではないでしょうか。

一部では、“パパ活”よりも“まん防破り“のほうが問題だといった声もあるようです。どちらにせよ海老蔵さんは暴露というやっかいな問題と落ちてしまったイメージの間で、非常に難しい状況といえるかもしれません。

早ければ2023年5月には延期されていた襲名披露公演が行われると言われていますが、果たしてどうなるのか。

現在もすべてに対して表立ってスルーを決めている海老蔵さん。自身の言葉でイメージ回復を測ることはあるのでしょうか。

(文:おおしまりえ)