採点でブレることがなかったバカリズム

写真拡大

3月6日に生放送された『R-1グランプリ2022』(カンテレ・フジテレビ系)で審査員を務めたバカリズムは、トップバッターにいきなり「84点」をつけてTwitter上で“辛口採点”と話題になった。昨年に続き審査員席に座った野田クリスタル(マヂカルラブリー)は、その点数を見て「カッケー」と感動したそうだ。大会を終えてバカリズムに気持ちを伝えたところ、真相を知ってますます人柄に惹かれたという。

野田クリスタルが10日深夜放送のラジオ番組『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)でバカリズムの採点について語ったところ、一番手のkento fukayaに「84点」をつけたのは目から鱗だったという。野田をはじめ他の審査員たちが90点以上をつけるなか、「ここで90点ぐらいにしとこう」と妥協せず「84点」と決断したバカリズムのスタンスを推し量ってのことである。ところが大会後に審査員たちがメイクを落としながらアフタートークに花を咲かすなか、野田が「バカリズムさん、シビレました!」と切り出して「84点」つけたことを「目が覚めるくらいすごかったです」と打ち明けたのだが、戸惑い気味に「いやー、みんな高くて、90点台でびっくりしたよ」と返されたという。妥協どころか他の審査員の点数など意に介さず「84点」とつけた後で、自分だけ突出して低いことに気づいたというのが真相らしい。野田は飾らないリアクションに意外な一面を見て「すごい可愛い人なんじゃないかな」と思ったそうだ。

バカリズムは「84点」を自分の基準として、その後の採点にブレがなかった。逆に周囲を意識してしまい「次から点数を高くしよう」と考えて基準がブレてしまうパターンはよくない。しかも点数が偏らず芸人ごとに細かく分散していた。同じ点数が続きそうになった時は、野田も「これだと差がつかないぞ」と悩むそうだ。初めて審査員をしながらそこまで配慮できるバカリズムに「すごいな」と舌を巻いていた。

これに関しては、『キングオブコント』(TBS系)で2020年まで6年間審査員を務めたバナナマン(設楽統、日村勇紀)も11日深夜放送のラジオ番組『バナナマンのバナナムーンGOLD』(TBSラジオ)でバカリズムの採点が低かったことに触れており、最初の点数が自分の基準になるので「そこが低いとずっと低い」と共感し、「最初から高くつけすぎると、そのすき間で採点しなければならないので困ってしまう」と解説していた。

画像2枚目は『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0【公式】 2022年3月11日付Twitter「来週もマッチョッチョ」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)