「セサミストリート」のスター、エミリオ・デルガドが死去

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セサミストリート」で知られる、俳優のエミリオ・デルガドが、血液がんで死去した。81歳だった。

同番組を制作するセサミ・ワークショップの広報は、ニューヨーク・ポスト紙への声明で「セサミ・ファミリーの一員として50年以上も愛され続けました。彼の暖かさとユーモアが子どもたちを誘い、世代を超えて響き渡る友情を共有してくれたのです」と語り、エミリオがメキシコ系アメリカ人の代表の最前線にいたと称賛。「テレビシリーズでメキシコ系アメリカ人として誇りある最長記録を保持されました」「エミリオが自分の才能を私たちや世界にシェアしてくれたことにとても感謝しています」と続けている。

米ゴシップサイト・TMZの取材に応じた未亡人のキャロルさんによると、エミリオは数年前から病気を患っており、家族に見守られながら息を引き取ったそうだが、最後まで「キホーテ・ヌエボ」の劇場公演のリハーサルを続けていたという。

1971年、PBSの子供番組として放送開始、エルモ、ビッグバード、クッキーモンスターらが登場する「セサミストリート」で、地元の修理屋の店主のルイス役を引き受け、2016年まで続けたエミリオ。2020年には同役および「ラテンの良い面を強調する」ことに誇りを持っていると熱心に語っていた。

「ラテン系の人々の立場を良くするプロジェクトに参加するため、私はそれについて話してきた。それを変えることができる場所にいたいと自分のプロ人生でずっと努力してきたんだ。だから『セサミストリート』はすごく良かった。テレビで初めて、ラテン系の人々を本物の人間として映し出してくれたんだ」
「私たちは麻薬中毒者じゃなかった。テレビや映画で描かれていたようなメイドでも売春婦でもなかったんだ」
「ここ『セサミストリート』では、様々な言語を話し、興味深い食べ物を食べていて、みんながアメリカ人だった」