明治安田生命レディス、6位発進となった岩井千怜【写真:Getty Images】

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今季ツアー第2戦・明治安田生命レディス初日

 女子ゴルフの今季2戦目・明治安田生命レディス初日が11日、高知・土佐CC(6228ヤード、パー72)で行われた。昨年6月のプロテストに合格した双子姉妹の妹・岩井千怜(Honda)は、4バーディー、ボギーなしの68で回って4アンダー、6位発進となった。昨年12月のツアー最終予選会(QT)は90位に終わったが、キャディーを務めた父・雄士さんのサポートを受け「自分にもできる」と手応えを口にした。

 18番パー4。19歳の千怜はピン奥6メートルからの第3打をカップインさせた。3連続バーディー。雄士さんから「ナイス」と声を掛けられ、千怜はニコリと笑った。

「ノーボギーのラウンドは久しぶりです。正直、オフのラウンドではアンダーが出ていなかったですし、少し驚いています。『自分にもできる』と思いました」

 オフは、地元の埼玉県内で練習を重ねた。温暖な地域で調整をする選手が多いが、雄士さんの方針「敢えて厳しい環境で心身を鍛えていこう」に従い、姉の明愛と共に練習とトレーニングを重ねた。推薦出場で迎えた今季初戦。千怜は気温16.3度の中で気持ち良くプレーしていた。

「やっぱり、暖かいとやりやすかったです。今日は、父もところどころで『自信を持って』と背中を押してくれました。いいタイミングで水をくれたりもしました」

 コースはグリーンの硬さが特徴だが、明愛と同じく千怜は高弾道のスピンが効いたショットが打てる。それを武器にピンを攻めることもできた。そして、いいリズムでパターも打てた。

 だが、まだ初日。シーズン後半戦の出場権を得るには、推薦で出場する前半戦の試合で、メルセデス・ランキングのポイントを稼ぐ必要がある。それを念頭に千怜は言った。「出た試合で上位に食い込めるようにしたいです」。所属のHondaをはじめ、契約先9社の期待にも応えるべく、まずは予選を突破してその可能性を広げるつもりだ。

(THE ANSWER編集部)