中国の動画サイト・西瓜視頻は2日、自らも日本で暮らしているという中国人女性が、「中国がこれだけ発展したのに、たくさんの中国人が今なお日本で暮らす理由」を紹介する動画を配信した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本で暮らす中国人は数多いが、どのような人が日本に定住しているのだろうか。中国の動画サイト・西瓜視頻は2日、自らも日本で暮らしているという中国人女性が、「中国がこれだけ発展したのに、たくさんの中国人が今なお日本で暮らす理由」を紹介する動画を配信した。

 この女性は「自分が日本に来た理由」と「そのまま定住することにした理由」について、質問に答える形で説明している。中国国内の大学を卒業したものの、そのまま就職しても給料の高い仕事には就けそうになく、日本に行ってみようと思い立ったそうだ。結局、日本では大学院まで進み、卒業後も日本に留まることにしたという。

 この女性によると、「中国は確かに大きく発展した」とはいえ、大学を卒業したのに就職先がない人も少なくないそうだ。この女性が日本に留まることにしたのは「日本なら豊かな暮らしができる」からであり、豊かになった中国ではチャンスも多いだろうが、そのぶん競争が激しく、ストレスも大きいことが日本に留まる中国人が多い理由と言えるだろう。

 配信者の女性は、日本に留まって生活することに対して、中国国内で「批判の声」があることを気にしているようだが、動画に寄せられたコメントを見ると、日本に住む同胞に理解を示す声も多かった。「中国の一般市民は清貧の日々を過ごしている」、「中国の貧困層は全体の100分の1だとしても1400万人いる」などの指摘があった。また、「自分も日本に12年住んでいたが、日本の労働環境はなかなか良いよ」、「子どもには日本に留学して欲しいと思っている」など、好意的な意見が目立った。

 配信者の女性も、コメントを残した中国人ネットユーザーたちも、日本を穏やかに過ごせる良い場所として認識しているようだ。それだけ、中国が競争社会でストレスフルということなのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)