ストリーミングサービスを提供するNetflixに、ロシア政府が2022年3月から国営放送のチャンネル提供を行うよう義務づけました。

Russia to Require Netflix to Stream State Television Broadcasts - The Moscow Times

https://www.themoscowtimes.com/2021/12/29/russia-to-require-netflix-to-stream-state-television-broadcasts-a75949



Russia requires streaming services to include state TV channels - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2022/01/03/russia-requires-netflix-and-other-streaming-services-to-include-local-state-tv-channels/

ロシアの連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁は2020年後半に制定し、2022年3月から施行する予定の法律に基づき、Netflixを規制対象リストの「視聴覚サービス」に登録。これによりNetflixロシア国内シェアトップのチャンネル1や、エンターテインメントに焦点を当てたNTV、ロシア正教会のSpasなど20チャンネルの配信を義務づけられます。

国営放送の提供に加え、ロシア当局はNetflixロシアの準拠することを要請しており、Netflixロシア当局により「過激主義」を促進すると判断されたコンテンツや、LGBTQIA+に関するコンテンツの配信を禁止される可能性もあります。

当局によると、この法律は1日の利用者が10万人を超えるストリーミングサービスに適用されるため、Prime Videoなどほかのストリーミングサービスにも影響を及ぼす可能性があるとのこと。



ロシアは国外企業に対する規制の動きを強めており、2021年11月にはAppleやGoogle、Twitterといったアメリカ企業に対し、「ロシアのインターネット上で活動を行う企業はロシア国内にオフィスを置くことを義務づける法律」に基づいて、2022年までにオフィスを設立するよう求めていることが伝えられています。

Apple・Googleなどに対してロシア政府が現地オフィス設立を要求 - GIGAZINE