ニューラルネットワークでポケモンの名前&特性を自動生成する試みなどが過去に行われてきましたが、新しく既存のポケモンの画像をベースに学習させた人工知能(AI)に、架空のポケモンを自動生成させるという試みをデータサイエンティストのMax Woolf氏が行っています。

GitHub - minimaxir/ai-generated-pokemon-rudalle: Python script to preprocess images of all Pokémon to finetune ruDALL-E

https://github.com/minimaxir/ai-generated-pokemon-rudalle

ポケモンのデータを1か所にまとめて呼び出すことが可能になるAPIの「PokéAPI」から抽出したデータを、Pythonスクリプトでロシア製ニューラルネットワークの「ruDALL-E」で使用できるフォーマットに変換するというのが、Woolf氏が作成した「ai-generated-pokemon-rudalle」。これを用いてruDALL-Eにポケモンの画像を学習させることで、「架空のポケモン」を自動生成できるAIが完成するわけです。

これを用いて作成した「架空のポケモン」が以下の通り。



チーラミィの体にサイドンの顔を合成したかのようなポケモンや……



顔の崩れたサニーゴのようなポケモンなど、原型が何となくイメージできるものが多数あります。



他にも多数「架空のポケモン」が出力されており……



「どのシリーズで登場したポケモンだ……?」と思わせるような完成度の高いものも。



AIの自作した架空のポケモンその3は以下の通り。



中には体の構造が明らかに生物チックではない「いかにもAIが生成した架空のポケモン」らしいものもあります。



さらに、初代ポケットモンスターで登場する151匹のポケモンの画像のみでruDALL-Eをトレーニングした場合は、以下のような架空のポケモンが出力されています。



初期のポケモンのイラストらしい淡い色味の「架空のポケモン」が出力されており、いかにもサンダースを原型としたものや……



もう少しブラッシュアップすれば本家に登場してもおかしくないのでは、というポケモンも多数。



さらに、1枚のピカチュウの画像だけでAIをトレーニングし、さまざまな「架空のピカチュウ」を生成するという試みも行われています。



ベースのピカチュウにかなり近いものから腕がやたらマッチョになってしまったピカチュウまで、さまざまな「ピカチュウらしきもの」が生成されていました。



AIが生成した「架空のポケモン」の中には、ペルソナ5に登場するモルガナによく似たものも。



なお、Woolf氏は同じようにポケモン自動生成AIのように、AIに原神のキャラクターを学習させて、「架空の原神キャラクター」を生成してもいます。