グアテマラのジャマテイ大統領=2019年の訪台時に撮影

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(ロンドン中央社)中華民国(台湾)と外交関係を持つ中米グアテマラのジャマテイ大統領がこのほど、英メディアの取材に応じた。同氏は、中国から新型コロナウイルスワクチンの提供を見返りに、国交を結ぶよう提案されたことに言及。これを拒絶したと明かした上で「台湾こそ真の盟友」だと話した。

中米ニカラグアが9日、台湾と断交した。これを機に、断交が「ドミノ倒し」のように続くことを懸念する声が台湾では上がっている。

ジャマテイ氏のインタビューは13日、英紙フィナンシャル・タイムズに掲載された。同氏は、グアテマラは中米で唯一、中国が勢力拡張に成功していない国だとし、新型コロナの影響下で台湾からは医療物資が送られたことに言及した。

外交部(外務省)は15日、報道資料を出し、同氏の台湾への支持と中国からの誘惑を断ち切ったことに心からの感謝と敬服の念を表明。中国の圧力を強く批判し、台湾は「信頼できるパートナー」としてグアテマラなど外交関係を持つ国々と関係を強化していく立場を示した。

(陳韻聿/編集:楊千慧)