2021年11月19日から配信が始まったNetflixの実写版「カウボーイビバップ」について、配信開始から3週間たたずにシーズン2の製作がキャンセルされることになったとエンタメメディアのThe Hollywood Reporterが報じています。

‘Cowboy Bebop’ Canceled By Netflix After One Season - The Hollywood Reporter

https://www.hollywoodreporter.com/tv/tv-news/cowboy-bebop-canceled-netflix-1235060256/



Netflix’s live-action Cowboy Bebop is canceled - The Verge

https://www.theverge.com/2021/12/9/22827010/cowboy-bebop-netflix-live-action-cancel

1998年に放送されたサンライズ制作のSFアニメ「カウボーイビバップ」は、日本だけでなく海外でも高い人気を誇ります。そんなカウボーイビバップの実写版がNetflixにより実写化されることが明らかになったのは2017年のことで、その後、2019年10月には制作がスタートしました。新型コロナウイルスのパンデミックの影響で撮影は一時停止していたものの、2021年6月には音楽をアニメ版と同じく菅野よう子氏が担当することが明らかになり、10月には予告編が公開され、11月19日についに本編の配信がスタートしています。

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実写版カウボーイビバップは全10話のシーズン1が公開されたばかりなのですが、映画・ドラマなどの評論サイトであるRotten Tomatoesでは肯定的な評価はわずか46%です。Netflixの人気トップ10コンテンツをまとめる「Netflix Top 10」によると、実写版カウボーイビバップはリリース以来、全世界で約7400万時間の視聴時間を記録しています。しかし、視聴時間は11月の最終週から59%も急落しました。

The Hollywood Reporterに実写版カウボーイビバップに関する情報を提供した情報筋によると、Netflixはオリジナルのドラマシリーズを2シーズン以上続ける確率が60%となっています。Netflixは番組の視聴率と制作費用のバランスをとりながら続編制作の可否を決定しており、今回は続編を取りやめるという決断に至ったというわけ。

カウボーイビバップ』オープニングクレジット映像 - Netflix - YouTube

The Hollywood ReporterはNetflixカウボーイビバップについて、「2009年のDRAGONBALL EVOLUTION、2017年のゴースト・イン・ザ・シェル、2017年のNetflix版デスノートなどのタイトルに続いて視聴者を引き付けることができなかった日本アニメの実写化」と記しています。なお、日本アニメの実写化として特に成功を収めた事例として、The Hollywood Reporterは2019年に公開された銃夢の映画化である「アリータ: バトル・エンジェル」を挙げています。賛否両論あったものの、同作は全世界で4億400万ドル(約460億円)以上の興行収入を記録しました。

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