Matthew King
Matthew King

オーストラリア・アデレード大学の学生グループが、洞窟に歩いて入り込みその内部を3Dスキャン、マッピングする多脚ロボットを開発しました。オーストラリア南部にある町ナラコーテは、土地が石灰岩質で数多くの洞窟が存在します。また旧石器時代にそこで暮らしていた哺乳類の化石が大量に発見されており、世界自然遺産に登録されていることでも知られます。

アデレード大学の学生グループは、CaveXと称するプロジェクトでこのクモのような形の多脚ロボットを開発し、ナラコーテの洞窟群の内部をデータ化することに成功したと発表しています。グループは世界遺産の一部である洞窟内部を傷つけたり破壊することのない最も良い方法として、車輪やキャタピラではなく、6本脚化のアイデアを選択したとのこと。洞窟内の足場の悪さを考慮し、その歩き方にも様々なパターンを用意しています。

プロジェクトの一員である博士課程の学生クレイグ・ウィリアムズ氏は「われわれはいくつかの洞窟の入り口を調べ、未発見の化石の堆積場所になりうる洞窟をいくつか見つけた」と述べ「もし化石が発見されれば、その化石に関する新たな知識を得る助けになる可能性がある」と述べ、チームは今後、次の世代の学生たちがロボットの研究開発を続け、コンピュータービジョンAIなどの新しい技術を追加して、洞窟探査をさらに効率良く行えるようになることに期待しているとしました。

Source:Matthew King(LinkedIn)