フィリピンやドイツ、オーストラリアなど…さまざまな国がリーダー交代の時期を迎えた2021年。日本でも10月4日に岸田新内閣が発足し、コロナ対策や金融政策などに注目が集まっています。

決選投票の末、河野太郎氏に勝利した岸田新首相。就任間もない14日午後、衆議院解散となりました。

今回は、各国のリーダーや選挙、政策に関する4択クイズにチャレンジしていきましょう!

独メルケル首相、比ドゥテルテ大統領が実施した政策は?

クイズは全部で5問。何問正解できるかチャレンジしてみてください。問題の答えについては、後ほど詳しく解説します。

問題1.今月2日に政界引退を発表した、フィリピンのドゥテルテ大統領。国際的な批判が高まった政策とは?

A.最低賃金の底上げ
B.インフレ対策
C.麻薬撲滅政策
D.雇用の増加

問題2.ドゥテルテ大統領の後任として立候補しているマニー・パッキャオ氏は、世界的に有名なスポーツ選手でした。 そのスポーツとは?

A.フェンシング
B.ボクシング
C.サッカー
D.水泳

問題3.まもなく政権交代となる、ドイツのアンゲラ・メルケル首相。国民から支持された有名な政策とは?(複数回答)

A.移民政策により多くの移民を受け入れた
B.財政政策による黒字化
C.対日本への外交政策
D.地球温暖化対策

問題4.約8年ぶりの政権交代により、左派野党連合のストーレ氏が首相になる見込みのノルウェー。同じように、左派が政権を握る北欧の国は?

自然豊かで街並みも美しいノルウェー。国土面積は日本とほぼ同じですが、人口は日本の25分の1ほど(約500万人)です。

A.デンマーク
B.スウェーデン
C.フィンランド
D.アイスランド

問題5.今月辞任を表明したオーストリア首相の年齢は?

A.58歳
B.45歳
C.40歳
D.35歳

クイズの回答

それではクイズの回答を見ていきましょう。

問題1の答え.C)麻薬撲滅政策

憲法上の規定により、大統領選への再出馬が認められていないフィリピン。そのため、現大統領であるドゥテルテ大統領は、次の選挙で副大統領に立候補するとみられていました。ところが、ドゥテルテ氏は今月2日に「政界引退」を電撃発表。予想外の決断に、国民はもちろん世界中から驚きの声が上がりました。

ドゥテルテ大統領は「麻薬犯罪撲滅作戦」を進め、容疑者の殺害も辞さない強硬な取り締まりを行ない、国際的な批判が高まりました。過激すぎる方法が批判を浴びることもありますが、ドゥテルテ大統領は就任後から今に至るまで高い支持率を保ち、フィリピン国内の犯罪件数や麻薬需要は減少しています。

問題2の答え.B)ボクシング

フィリピンのミンダナオ島で生まれ、貧しい家庭で育ったパッキャオ氏。世界トップレベルのボクサーとなった彼は、今年9月の引退発表まで長い選手生活を送りました。

2015年には、ラスベガスにて当時“無敵”と称されていたフロイド・メイウェザーと対戦。史上最高額となるファイトマネー300億円のバトルは、世界中で注目を集めました。残念ながら判定負けしてしまったパッキャオ氏ですが、歴史に残る一戦は未来へと語り継がれることでしょう。

フィリピンの英雄として、国民に愛されているパッキャオ氏。大統領選の行方が気になりますね!

問題3の答え.B)財政政策により黒字化、D)地球温暖化対策

さまざまな政策において、おおむね高い評価を得てきたドイツのメルケル政権。特に、経済復興や財政黒字国への転換は国民から高く評価されました。そのほか、風力や太陽光による発電、EV車への助成金交付など、環境問題や地球温暖化対策にも尽力しました。

選択肢Aにある「移民の受け入れ(2015年〜)」もメルケル政権の有名な政策のひとつですが、国民の評価は割れました。開始当初は人道的であると高く評価されましたが、国内で事件が勃発するなどして支持率は次第に低下…。これを受けてメルケル首相は2018年に党首を退き、首相として4期目を終えた後は政界から引退することを決意しました。

問題4の答え.すべて正解

2013年以来、8年振りの政権交代となったノルウェー。以前は中道右派連合が政権を握っていましたが、今回は一転して左派が勝利しました。

これにより、“北欧五ヵ国”と呼ばれるすべての国(デンマーク、スウェーデン、アイスランド、フィンランド、ノルウェー)において、左派が政権を握ることになったのです。

問題5.D)35歳

「金で世論を操作した」という汚職の疑いから、辞任に追い込まれたセバスティアン・クルツ首相。一国のトップがまだ35歳というから驚きです。ほかにもヨーロッパでは、2019年、当時34歳だったサンナ・マリン氏がフィンランドの首相に就任しました。

日本の新首相となった岸田氏は現在64歳。国によって、リーダーの年齢が大きく異なることがわかりますね。

新しいリーダーの政策に注目

リーダーが交代すれば、国の政策も当然変わっていきます。各国がさまざまなカタチで関係し合っている現在、他国のリーダー交代や政策変更は日本にも大きな影響を及ぼすことでしょう。

外交政策や金融政策、環境政策など…今後も各国の動向に注目していきましょう。

文/山根ゆずか