起死回生の同点弾を決めた槙野。浦和がアウェーゴール差で準決勝進出を決めた。(C)SOCCER DIGEST

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 敗れれば立ち去らなければならないトーナメントの舞台では数々のドラマが紡がれていく。浦和レッズのスタッフのSNS投稿が「素敵な話」「これイイね」と話題になっている。

 浦和の副務を務める塚越健太郎氏は、自身のインスタグラムでルヴァンカップ準決勝のセレッソ大阪戦、第2戦前日の10月9日、"川崎フロンターレと共に"と題した以下のような投稿を行った。

「ルヴァンカップ準々決勝の試合後、フロンターレのマネージャーさんから『うちのボール使う?』と声をかけてもらいました。(もともとボールに関しては、各大会ごとにメーカーやデザインが異なるため、それぞれ購入して使ってますが、カップ戦のボールに関しては最小限の購入に留まる事が多いので、多くあるに越したことはありません。)

 あの劇的な試合の直後、勝った僕らにに対してこの様に言ってもらえた事に感謝と尊敬の念しかありません。

"おかげさまで優勝できました"と、大会後にお返しできるよう、まずは皆で埼スタに戻ってきましょう!」
 
 ルヴァンカップの準々決勝で対戦した浦和と川崎は、第1戦を1-1で折り返すと、第2戦は双方譲らぬ熱戦に。90分が過ぎた時点でスコアは2-3で川崎にリードを許していたものの、終了間際の同点弾で引き分けに持ち込むと、アウェーゴール差で浦和が準決勝進出を決めた。

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 そんな劇的な試合直後の川崎サイドからの申し出に、ファンも反応し、「素敵な話」「これイイね」「この好意にこたえて欲しい」「彼らの想いに答えるためにも明日勝とう!」「川崎戦みたいに明日は粘り強く絶対勝とう」などのコメントが寄せられている。

 浦和は、C大阪とのルヴァンカップ準決勝ホームで戦った第1戦は、川崎戦と同じく1-1で終えている。10月10日、15時にキックオフされる敵地でのC大阪戦は果たして――。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部