一度見直せばかなりの節約に効果的なのが「固定費」!具体的なおすすめ方法を教えます!/(C)ayakono / PIXTA(ピクスタ)

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最優先で取り組むべき節約とも言われる固定費削減。

【画像を見る】固定費の節約って面倒…でもスマホ代見直してみたら、震えるくらい下がる可能性!

たしかに固定費は一度削減できれば、その後はずっと安くなるので、積極的に見直したいところですが、やり方が分からない人も多いはず。

そこで、著書『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』も話題、元銀行員で資産運用YouTuberの小林亮平氏が、おすすめの固定費削減方法を教えます。

特に効果が大きいスマホ代の見直しの他、固定費見直しに役立つチェックリストも紹介しますので、参考にどうぞ!

■格安SIMに乗り換えれば、スマホ代は半額に?

家計における固定費の中でも大きな割合を占めるスマホ代ですが、格安SIMに変えれば、今より半額程度に抑えられる可能性もあります。

格安SIMと聞くと通信速度が遅いイメージがあるかと思いますが、大きく分けて2種類あることをまずは知っておきましょう。

1つ目は大手携帯電話会社の通信回線を借りるMVNO(仮想移動体通信事業者)のサービスで、2つ目は、大手携帯電話会社が展開する、サブブランドと呼ばれる低価格帯のサービスです。

MVNOは料金プランの安さが魅力ですが、大手携帯電話会社から借りる通信回線の量が限られているため、時間帯によっては通信速度が不安定になる傾向があります。

一方、サブブランドは大手携帯電話会社の回線をそのまま使っているため、通信速度が比較的安定しているのが強みです。

例えば、大手携帯電話会社からサブブランドのUQ mobileに乗り換えるシミュレーションを見てみましょう。月4,444円も安くなり、固定費削減の効果が大きいことが分かります。

■大手携帯電話会社A社

段階制料金プラン(月4GB超〜7GB の月額料金): 5,980円

端末料金※機種代 60,000円を24回払い:2,500円

通話料※5分以内通話かけ放題の料金:800円

消費税(10%):928円

合計:10,208円

格安SIMに乗り換えたら、 月4,444円も安くなった!

■UQ mobile(au のサブブランド)

くりこしプランM(月15GB の月額料金) :2,480円

端末料金※A社への分割支払いは継続:2,500円

通話料※通話アプリ LaLa Call を利用:260円

消費税 (10%):524円

合計:5,764円

※データ通信量は月5GBの利用、通話料は1分の通話を10回行った前提で計算。通話アプリのLaLa Callは基本料金100円、携帯電話への通話料金は30秒8円

■おすすめの格安SIMを紹介

主な格安SIMをまとめて紹介します。

データ通信量によって各プランの料金が変わるので、自分が使っているデータ通信量を、利用明細書や携帯電話会社のマイページにログインして確認しておきましょう。

まず、MVNOであればmineo(マイネオ)を検討するといいでしょう。

月5GBで1,380円、月20GBでも1,980円と、MVNOならではの料金プランの安さが魅力で、データ使い放題のパケット放題Plusもあります。

続いて、サブブランドでは、UQ mobileがおすすめです。

月3GBで1,480円、月15GBで2,480円と、mineoのようなMVNOに比べて少し高いものの、通信速度の速さに定評があり、余ったデータ容量を翌月に繰り越せる点も人気です。

※2021年9月2日より、UQ mobileは「くりこしプラン+5G」にプラン名が変更。またでんきセット割は自宅セット割に変更となり、対象のインターネットサービスなどの加入による割引も追加

また、サブブランドではY!mobileの選択肢もあります。

UQ mobileに比べて料金が少し高いものの、家族割引サービスなどもあるので、家族そろっての利用には向いていると言えます。

ちなみに、CMでもよく見かける楽天モバイルは段階制料金プランが人気ですが、楽天回線エリアは順次拡大予定なので、自分の地域が対象になるかは、楽天モバイルのホームページにて事前に確認しておきましょう。

格安SIMに乗り換える際の注意点もお話ししておくと、キャリアメールと言われる、携帯電話会社が提供するメールアドレスが使えなくなりますが、Gmailなどのフリーメールを代わりに使えば特段困りません。

また、今は家電量販店などに実店舗を構えている格安SIMも多いので、気軽に話は聞きに行けますし、手続きをサポートしてもらうこともできます。

この他、NTTドコモのahamo、KDDIのpovo、SoftBankのLINEMOなど、大手携帯電話会社の新料金プランも話題なので、一緒に比べた上で、自分に合うサービスを選ぶようにしましょう。

■固定費見直しリストも活用しよう

最後に、現状の固定費をまるごと見直しできるチェックリストも載せておくので、ぜひ活用して下さい。

固定費の見直しリストでまとめてチェック!

□家賃(住居費)

→手取り月収の25~30%が目安だが、 あまりに超えていれば引っ越しも検討

□スマホ代

→利用している携帯電話会社の最新料金 プランの確認や格安SIMへの変更を検討

□車の維持費

→乗る頻度によっては車を手放して、カーシェアリングの利用を検討 ※大手カーシェアサービスは15分200円程度

□水道光熱費

→利用中の電力会社、ガス会社と 他社の料金プランを比較して変更を検討

□保険料

→国の社会保険について知り、 不要だと思う民間保険には入らない

□動画などの 定額配信サービス

→利用頻度によっては解約も検討

□習いごと (自己投資)

→本当に役に立っているかを考えて、続けるものを厳選

□新聞代

→朝刊だけ購読、もしくは電子版に変更。 購読しなくても問題なければ解約

□クレジット の カード年会費

→年会費無料のクレジットカードを利用 ※楽天経済圏を利用する場合、楽天カードがおすすめ

見直す基準としては、その固定費が自分にとって本当に必要なものかを考えるのが大事でしょう。

固定費削減と聞くと、どうしても面倒に感じて腰が重くなる方も多いと思います。

ただ最初にお話しした通り、固定費は一度削減できれば、その後はずっと安くなるので、思い立ったらさっそく行動してみましょう。

文=資産運用YouTuber 小林亮平