ノートPCのポート不足を一気に解消、8種のインターフェイスを備えたハブ
ITライター・山口真弘の気になるグッズラボ
〜「Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD 10Gbps データハブ」レビュー
2021年08月10日
TEXT:山口真弘(ITライター)
最近のノートPCは、USB Type-Cポートが搭載されるようになったことにより、従来のUSBポート(USB Standard A)の搭載数が少なくなっています。ノートPCを外出先で使おうとすると、ポート数が足りないこともしばしばです。
従来ならこうした場合はUSBハブを追加すれば済みましたが、今やノートPCに接続するのは、USBデバイスだけではありません。自宅では外付ディスプレイを接続したり、また有線LANに接続するケースもあるでしょう。何より、USB Type-Cポートにハブを接続するのなら、USB Type-Cポート自体の増設も考えなくてはいけません。
こうした場合に便利な、さまざまなポートを搭載した、マルチタイプの製品が、近年続々と登場しています。今回はそのひとつである、Ankerの「Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD 10Gbps データ ハブ」を紹介します。
外見は一般的なUSBハブと変わりませんが、USB以外にさまざまなポートを搭載しているのが特徴です。多彩なデバイスを接続できるUSB Type-Cならではの製品と言えます
これはUSB Type-Cポートを拡張して、USBポートを増やせるほか、ディスプレイや有線LANを接続できるようにする、マルチタイプの製品です。
ざっと搭載ポートを見ていくと、正面側にはUSBポート(USB Standard A)×2ポートと、SDカード/microSDスロット。背面側には、USB Type-C×2ポートと、HDMIポート。頻繁に抜き差しするポートは正面、そうでないポートは背面と、分けて配置されていることが分かります。
また側面には有線LANポートがあり、計8つものポート/スロットを搭載していることになります。これひとつあるだけで、自宅はもちろん、オフィスの会議室、外出先のホテルなどでの利用に活躍します。
USBポートはUSB 3.1 Gen 2に対応していますので、最大10Gbpsでのデータ転送に対応します。単にUSBデバイスを接続できるだけでなく、こうしたパフォーマンスの部分でも抜かりはありません。
正面には、メモリカードスロット(SD/microSD)、10Gbpsでのデータ転送に対応するUSBポート(USB Standard A)×2を搭載します
背面には4Kディスプレイへの出力に対応したHDMIポートのほか、USB Type-C×2を搭載します。USB Type-Cの一方は最大85Wでの給電に対応します
側面にはギガビット対応の有線LANポートを搭載します
ノートPCのUSB Type-Cポートに接続して使用します。ケーブルはショートタイプ
USB Type-Cポートの一方は、急速充電規格であるUSB PDに対応しており、ここにUSB PD対応の充電器を接続することで、本製品経由でノートPCの充電が行えます。
最近は、ノートPC本体の充電端子がUSB Type-Cポートというのはよくあるパターンですが、本製品はそうした場合でも、使うポートを節約しつつ、ノートPC本体の充電が行えるというわけです。
ちなみに出力は、最大85Wまで対応と、同種の製品の中ではかなり余裕があります。これだけあれば、モバイルタイプのノートPCだけでなく、USB PDに対応するほぼすべてのノートPCを充電できると考えてよいでしょう。
有線LANに接続できます。Wi-Fiでは速度が不安定で困る場合に重宝します
カードリーダー機能も付属します。microSDにも変換アダプタなしで対応します
従来のUSBポートも2ポート搭載し、手持ちのUSBデバイスを接続できます
HDMIケーブルを接続し、外部のディスプレイに映像を出力できます
USB PD対応のノートPCであれば、ACアダプタ代わりに給電が行えます
iPhone 12 miniとのサイズ比較。同等製品に比べるとやや大柄です
多彩なインターフェイスに対応することから、サイズがUSBハブに比べると大きく、小型のスマホほどの面積はありますが、同種の製品ではこれぐらいのサイズになることが一般的です。ケーブル一体型ですので、持ち歩く場合にそれほどかさばらないのは利点でしょう。
ちなみに本製品のようなマルチタイプの製品は、旧来のVGAポートを搭載するなど、古い規格の製品を活用できるよう作られた製品もある一方、HDMIではなくDisplayPortを搭載した製品や、転送速度が高速なThunderbolt 3に対応した製品、またHDMIを2ポート搭載した製品など、さまざまなバリエーションがあります。
Ankerが販売するこの製品も、ほぼ同じ外観でありながら、ポートの構成が異なるモデルが存在します。必要なポートはユーザーによっても異なるだけに、製品を購入するにあたっては、そうしたバリエーションもチェックすることをおすすめします。
製品名:Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD 10Gbps データ ハブ
実売価格:7,990円
発売元:Anker
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B087TB7YM7/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
〜「Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD 10Gbps データハブ」レビュー
2021年08月10日
TEXT:山口真弘(ITライター)
最近のノートPCは、USB Type-Cポートが搭載されるようになったことにより、従来のUSBポート(USB Standard A)の搭載数が少なくなっています。ノートPCを外出先で使おうとすると、ポート数が足りないこともしばしばです。
こうした場合に便利な、さまざまなポートを搭載した、マルチタイプの製品が、近年続々と登場しています。今回はそのひとつである、Ankerの「Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD 10Gbps データ ハブ」を紹介します。
外見は一般的なUSBハブと変わりませんが、USB以外にさまざまなポートを搭載しているのが特徴です。多彩なデバイスを接続できるUSB Type-Cならではの製品と言えます
これはUSB Type-Cポートを拡張して、USBポートを増やせるほか、ディスプレイや有線LANを接続できるようにする、マルチタイプの製品です。
ざっと搭載ポートを見ていくと、正面側にはUSBポート(USB Standard A)×2ポートと、SDカード/microSDスロット。背面側には、USB Type-C×2ポートと、HDMIポート。頻繁に抜き差しするポートは正面、そうでないポートは背面と、分けて配置されていることが分かります。
また側面には有線LANポートがあり、計8つものポート/スロットを搭載していることになります。これひとつあるだけで、自宅はもちろん、オフィスの会議室、外出先のホテルなどでの利用に活躍します。
USBポートはUSB 3.1 Gen 2に対応していますので、最大10Gbpsでのデータ転送に対応します。単にUSBデバイスを接続できるだけでなく、こうしたパフォーマンスの部分でも抜かりはありません。
正面には、メモリカードスロット(SD/microSD)、10Gbpsでのデータ転送に対応するUSBポート(USB Standard A)×2を搭載します
背面には4Kディスプレイへの出力に対応したHDMIポートのほか、USB Type-C×2を搭載します。USB Type-Cの一方は最大85Wでの給電に対応します
側面にはギガビット対応の有線LANポートを搭載します
ノートPCのUSB Type-Cポートに接続して使用します。ケーブルはショートタイプ
USB Type-Cポートの一方は、急速充電規格であるUSB PDに対応しており、ここにUSB PD対応の充電器を接続することで、本製品経由でノートPCの充電が行えます。
最近は、ノートPC本体の充電端子がUSB Type-Cポートというのはよくあるパターンですが、本製品はそうした場合でも、使うポートを節約しつつ、ノートPC本体の充電が行えるというわけです。
ちなみに出力は、最大85Wまで対応と、同種の製品の中ではかなり余裕があります。これだけあれば、モバイルタイプのノートPCだけでなく、USB PDに対応するほぼすべてのノートPCを充電できると考えてよいでしょう。
有線LANに接続できます。Wi-Fiでは速度が不安定で困る場合に重宝します
カードリーダー機能も付属します。microSDにも変換アダプタなしで対応します
従来のUSBポートも2ポート搭載し、手持ちのUSBデバイスを接続できます
HDMIケーブルを接続し、外部のディスプレイに映像を出力できます
USB PD対応のノートPCであれば、ACアダプタ代わりに給電が行えます
iPhone 12 miniとのサイズ比較。同等製品に比べるとやや大柄です
多彩なインターフェイスに対応することから、サイズがUSBハブに比べると大きく、小型のスマホほどの面積はありますが、同種の製品ではこれぐらいのサイズになることが一般的です。ケーブル一体型ですので、持ち歩く場合にそれほどかさばらないのは利点でしょう。
ちなみに本製品のようなマルチタイプの製品は、旧来のVGAポートを搭載するなど、古い規格の製品を活用できるよう作られた製品もある一方、HDMIではなくDisplayPortを搭載した製品や、転送速度が高速なThunderbolt 3に対応した製品、またHDMIを2ポート搭載した製品など、さまざまなバリエーションがあります。
Ankerが販売するこの製品も、ほぼ同じ外観でありながら、ポートの構成が異なるモデルが存在します。必要なポートはユーザーによっても異なるだけに、製品を購入するにあたっては、そうしたバリエーションもチェックすることをおすすめします。
製品名:Anker PowerExpand 8-in-1 USB-C PD 10Gbps データ ハブ
実売価格:7,990円
発売元:Anker
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B087TB7YM7/
[筆者プロフィール]
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn