アニメ「スーパーカブ」公式サイトより

写真拡大

「免許欲しくなってきた...」「アニメ観てたらまたスーパーカブ乗りたくなってきた」「影響されてバイク買おうか悩んでます」

アニメ「スーパーカブ」の放送開始後、SNS上で二輪車「スーパーカブ」への興味を示す書き込みが相次いでいる。実際に購入したと報告する人も見つかる。

バイクの売り上げに影響はあったのか。ホンダに聞いた。

ホンダが協力・監修

アニメ「スーパーカブ」は2021年4月7日から放送している。同名のライトノベルが原作。

キャッチコピーは「ひとりぼっちの女の子と、世界で最も優れたバイクが紡ぐ、友情の物語」。漫然とした日々を過ごす主人公の女子高生が、中古のスーパーカブを買ったことで人生が一変する――といったストーリーだ。同バイクを販売するホンダが、車両デザインの協力・監修をしている。

5月26日現在、全12話中8話まで放送されている。SNS分析ツール「ソーシャルインサイト」で視聴者の反響を調べると、4月7日〜5月25日までに「スーパーカブ」「アニメ」を含む総ツイート数は約15万件だった。

投稿者を年齢別にみると、20代が最多で49.9%。30代(21.8%)、10代(17.8%)と続いた。頻出語には「ゆるい」「面白い」「よい」と好意的な感想や、「買う」「欲しい」など購買意欲の高まりを示唆する書き込みがあった。

一般のツイッターユーザーが4月24日、「アニメスーパーカブに影響されてカブを買う人に向けてカブに乗るとどこまでも走っていけてしまうような錯覚に陥ると思いますが、マジでどこまでも走れてしまいます(中略)自分は気づけば九州一周2000キロの旅に出てしまいました」と投稿すると、約2万「いいね」と注目を集め、共感を呼んだ。

「年4万台規模まで台数が伸びております」

スーパーカブは1958年に発売された。2017年にシリーズ生産累計台数が1億台を達成し、国内外で人気を博している。

ホンダ広報部は5月26日、J-CASTニュースの取材に「アニメを通じカブ・二輪がもたらす"世界が広がる喜び"についての理解をこれまで触れたことの無い方々に知ってもらうこと」を目的に、アニメに協力したと明かす。

カブシリーズ(スーパーカブ50/110、スーパーカブC125、クロスカブ50/110)の販売状況は「年3万台前後を販売しておりましたが、20年6月に新発売したCT125・ハンターカブの導入で年4万台規模まで台数が伸びております」と好調ぶりをアピールする。

アニメの効果を問うと、「アニメが開始されてまだ間もないため、販売への影響についてはお答えできません」としつつ、次のように答えた。

「現在、ビジネスユースにとどまらず、豊かなバイクライフを提案する派生モデルとして、アウトドアイメージのクロスカブや、125ccエンジンを搭載してより上質感を追求したパーソナルコミューター、スーパーカブC125などラインアップを拡充し、御客様に大変ご好評いただいています。また、Hondaのレンタルバイク『HondaGOバイクレンタル』では、ピンクのカラーリングを施したスーパーカブ110を借りられるお客様が大変多く、スーパーカブの人気の広がりを感じています」