コロナ禍でマスク姿での外出が日常に。さらに、暑さが増してくると、息苦しさや不快感など、マスク着用時の悩みが増えてきます。そんな悩みの1つが「マスク口臭」。じつは気になっているという人も多いのでは?

マスク時の口臭の原因と解消法を、歯科医師で口もと美容スペシャリストの石井さとこ先生が教えてくれました。


マスク時の口臭の原因と解消法(写真はイメージです)

暑い時季は口呼吸と水分不足のダブルパンチで、口がカラカラ!口臭の原因に



暑い時季の体は、汗をかいて水分が不足しています。さらにマスク着用中は、水分補給をあと回しにしがち。こうして口が乾くと、口臭が発生! さらに唾液が不足することで、歯のくすみも進行してしまいます。

また、暑い時季のマスク着用は、息苦しくてつい口呼吸になり、これも口臭発生の原因に。「会話が減って舌の筋力が衰え、そのせいでいつも口があいている“ポカン口”になる人もいます。ぽかん口で口が乾くと口臭の原因になります」とさとこ先生。意識的な水分補給を心がけ、なるべく鼻呼吸を意識しましょう。

「マスク口臭」を予防するために、さとこ先生が教えてくれたのが、「舌掃除」と「美唾液プッシュ」。
「舌の汚れも口臭のもとですが、歯ブラシで落とすのは刺激が強すぎてNG。上あごと舌をこすり合わせるだけで落とせます」

どちらも短時間で簡単にできるので、気づいたときに行って、暑い時季のマスクを快適に!

●舌の汚れを落として口臭を予防!マスクの下で「舌掃除」




舌の先を、上あごのスタンダードポジション(図の斜線部分)に置く。


歯みがきしづらいときにも便利! 食後の習慣に

上あごと舌を優しく前後に10回こすり合わせる。

●サラサラの唾液が出て、肌もきれいになる!「美唾液プッシュ」




唾液不足は歯のくすみの原因にも

両耳の上部手前にある、小さなくぼみが、唾液を出すツボ。指の腹で10秒押してから離す。これを5〜10回繰り返す。美肌効果もある成長ホルモン「パロチン」の分泌も促される。

ESSE6月号
「マスクの悩み相談室」では、上記のほかに、「マスク老けチェック」や「顔たるみ・シワ」「肌荒れ・くすみ」「唇の荒れ」の解消テクなど、暑い時季のマスク着用の悩みを解決する方法を紹介しています。

◆石井さとこ先生の口もとトレーニングはこちらもチェック◆
顔下半分がたるむと老け顔に。マスク姿でできる口もとトレーニング

<イラスト/福田玲子 取材・文/ESSE編集部>

●教えてくれた人
【石井さとこ先生】


歯科医師、口もと美容スペシャリスト。著書の『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ
』(集英社刊)が好評。マスクの下でこっそりできる顔トレをはじめ、老け顔撃退法を多数紹介している