ホンダ新型ヴェゼル正式発表!価格は思ったよりも高くない…?

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1.5Lガソリンも新開発だった

ホンダは、4月22日に新型ヴェゼルを正式発表。23日に発売を開始する。ラインアップは、1.5L+モーターのe:HEVと、1.5Lガソリンの2種類。e:HEVは265万8700~329万8900円、ガソリン車は227万9200~249万9200円。

エクステリアは、ボディ同色となったフロントグリルを代表にガラッと変わった。先代のワンモーションフォルムから、新型では水平貴重のSUVらしい佇まいに。ただ無骨な雰囲気はなく、フィットにも通ずるシンプルでクリーンな印象だ。

ボディサイズは、全長4330mm×全幅1790mm×全高1580~1590mm。全長と全幅はほぼ先代と同じ。一方で全高は低くなり(先代は1605mm)、より前後に伸びやかなスタイルを獲得している。ホイールベースは2610mmと先代と同じだ。

内装も質感アップ。インパネにはソフトパッドがおごられ、かつ水平基調でシンプルな装い。ただ、特に新グレード「プレイ」などではオレンジの差し色を配して遊び心も表現されている。

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パワートレーンは、先代の「スポーツハイブリッドi-DCD」に代えて1.5Lに2モーターを組み合わせた「e:HEV」を採用。バッテリーのセル数を増やし、モーター出力を上げることでSUVにふさわしい力強い走りを目指している。

〈エンジンスペック〉
最高出力:78kW(106ps)/6000~6400rpm
最大トルク:127Nm(13.0kgm)/4500~5000rpm

〈モータースペック〉
最高出力:96kW(131ps)/4000rpm
最大トルク:253Nm(25.8kgm)/0~3500rpm

開発陣によれば、フィットよりもインサイトのシステムに近いとのこと。確かにモーターの出力はフィットよりも高めに設定されている。

1.5Lガソリンは、新開発。燃焼時の騒音や、コスト面を考慮し、直噴ではなくポート噴射としている。最高出力は87kW(118ps)/6600rpm、最大トルクは142Nm(14.5kgm)/4300rpm。先代(95kW/129ps、153Nm/15.6kgm)と比較すると出力トルクともにダウン。ただ、フィットで採用した新開発のCVTに対してギヤのローレシオ化を図り、発進・加速ともにスムーズでリニアな感覚を実現しているという。

WLTCモードにおける燃費値は、下記のとおり。※〈 〉内は先代モデル

■e:HEV
FF:24.8~25.0km/L〈19.6~21.0km/L〉
4WD:22.0km/L〈18.4~19.6km/L〉

■1.5Lガソリン
FF:17.0km/L〈17.8~18.6km/L〉
4WD:15.6km/L〈17.0km/L〉



プラットフォームやサスペンションまわりは大幅改良

プラットフォームは先代からのキャリーオーバーだが、「やれる部分はすべて改良した」と開発陣は語る。具体的には、サスペンションの低フリクション化やステアリングコラムの高剛性化などによりハンドリング性能を向上させた。また、ブッシュ類の改良やサスペンションの最適化により不快な挙動を抑制。乗り心地の向上も図られている。

そのほかにも、エンジンマウントの構造見直しやエンジン音の変動感抑制、さまざまな周波数帯への対策なども実施。ノイズと振動の低減を徹底し、快適性を向上させている。

e:HEV+リアルタイムAWDも大きなトピック。センタータンクレイアウトのパッケージングの利点を生かし、後輪をプロペラシャフトでつなぐ構造を採用。後輪に大トルクをダイレクトに伝え、発進時から高速走行まで優れた走破性・走行性性能を提供する。

さらに滑りやすい路面や荒れた路面の下り坂など、低い車速を自動で維持するヒルディセントコントロールを国内ホンダ車として初めて搭載、全車標準装備となっている。



ホンダコネクトにも新サービスを追加

車載通信モジュール「ホンダコネクト」を通じたコネクテッドサービス「ホンダ トータルケア プレミアム」にも注目。今回は新たに「自動地図更新サービス」を搭載。自車位置、もしくは目的地などの地図情報が自動で更新され、最新の地図をもとにナビゲーションしてくれる。

さらに「Honda アプリセンター」では、車内でデータ通信容量を購入し、Wi-Fiスポットとしてインターネット接続が楽しめる「車内Wi-Fi」など、ホンダ量販車として初となる機能を多数搭載している。

〈文=ドライバーWeb編集部〉