反対してる親に認めてほしい…「障害のある恋」の乗り越え方 #176
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、ハンディキャップのある彼氏と結婚を前提に交際中の27歳女性。周囲の反対を押し切るのではなく、認められて彼と一緒になりたいと願う彼女に、佑雪さんは…?
【クラブ佑雪】vol. 176
「ハンディキャップがある彼との交際を反対されています」
私は今、視覚障害のある方とお付き合いしています。彼の人柄はひと言で言うととっても明るいです。10代半ばに病気によって、普通にあった視力が1年足らずで光や人影がやっとわかる程度まで落ちたそうです。もともと友だちや家族、周りの人を大切にしていた彼はたくさんの支えを受け、障害を強みに、進学、就職と力強く生きてきた人です。私は彼の明るさと、まっすぐで裏表のないところが大好きで、たくさん支えられてきました。
そんな彼の存在を田舎の家族に話すと、両親も兄弟も反対してきました。「お前が苦労するのは目に見えてる」「なんであえて選んだのが障害のある人なのか」。車がないと生きていけない田舎で、視覚障害とは無縁の世界の家族には、喜ばしいものではなかったようです。
彼は障害を強みにしていろいろな人に勇気を与えていて、こんな素敵な人がいるんだ、私はこの人の告白を断る理由はないと思い、お付き合いしました。生活能力もあり、ひとり暮らしもしていますし、視覚のサポートさえあればかなり自立できています。
なにより彼との出会いが、内向的な私を夢へと向かわせているとも言えます。まず親を説得しに行こうと思っています。どんなに反対されようと、彼の人柄を知ってもらって、縁を切ったりしないで、みんなで家族になりたいのです。彼とは結婚したいと思っています。まずは4月の同棲を認めてもらいに行くつもりです。親や兄弟との話し合いで、私が気をつけるべきことがあれば、アドバイスいただきたいです。
(こむぎ 27歳未婚 専門学校生)
覚悟がお相手を説得するのです
わたくし、こちらのお悩みを拝読して、感動しております。障害うんぬん別としても、家族と、自分のパートナーとの相性に関する問題って永遠のテーマじゃないですか。なかには親に反対されたら、そのまま押し切って駆け落ちして、家族と縁を切ってしまう人たちもたくさんいる。
そんななか、ご相談者さまは彼の人柄を信頼し、彼との関係を認めてもらえるよう、ちゃんと説得しようという姿勢でいらっしゃる。愛ですよね。愛! 「みんなで家族になりたいのです」。その思いがあれば、きっと大丈夫だと思います。ご相談者さまご自身の誠意と愛ある人柄が伝わってきます。そんなご相談者さまを生み育てたご家族なんですから、きっとうまくいくでしょう。
ですから、こんなわたくしにご相談くださって、申し訳ないような気もいたしますし、わたくしのアドバイスなんかなくても問題を解決できるとは存じますが、ご相談者さまの人生へのはなむけとして、恐縮ながら思うところを少々。
まず、ご相談者さまもわかっていらっしゃるでしょうが、ご家族はみんなご相談者さまに幸せになってほしい、できるだけ苦労のない人生を送ってほしいと願っています。だから、自分たちには大変そうに見える方とお付き合いされていることが心配なだけなんです。
また、自分の娘、姉妹は魅力的で素晴らしいということを信じています。だから、苦労しそうな気がする方との交際をやめれば、もっと楽に幸せになれる素晴らしい方とのご縁があるはずだと信じています。
まずは、そのことに感謝を。
そして人生は長く、その間にいろいろな出会いがあるように見えても、実はそこまで信頼できるお相手に出会えることって、なかなかないんですよね。ご相談者さまがどうお考えかはわかりませんが、結婚は何歳でもいいけれど、妊娠出産したいと望むなら、適齢期である今、巡り逢えたご縁、これは奇跡だと思っていいくらいだと思います。そのこともぜひ、ご家族にお伝えください。
そして、もうひとつ。同棲をお考えとのことですが、同棲でワンクッション置かずに、最初から結婚を目指されてはどうでしょう? このコラムでも何度も申し上げておりますが、同棲と結婚では覚悟が違います。
スタートが「合わなかったら別れればいいや。まずはお試しで」というのと「生涯、添い遂げるんだ!」というのとでは、結果が違いますから、同棲をすると結婚が遠のく率が高まります。まして、今回、ご家族に反対されているのであれば、なおさらです。「自分たちはお試しなんて考えていない。本気で結婚したいんだ」ということを主張されてはいかがでしょう? 自ずと、ご家族を説得する熱量も変わってきます。
きっと、うまくいきます。ご相談者さまのお幸せ、心よりお祈り申し上げます。
※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」連載中。
©JGI/Jamie Grill/Gettyimages
文・藤島佑雪 イラスト・小迎裕美子
銀座のマガジンハウス6階、anan編集部の片隅に『クラブ佑雪』が開店。人生相談で有名な当クラブのママ、藤島佑雪さんが迷えるみなさんのお悩みにお答えします。今回は、ハンディキャップのある彼氏と結婚を前提に交際中の27歳女性。周囲の反対を押し切るのではなく、認められて彼と一緒になりたいと願う彼女に、佑雪さんは…?
【クラブ佑雪】vol. 176
「ハンディキャップがある彼との交際を反対されています」
私は今、視覚障害のある方とお付き合いしています。彼の人柄はひと言で言うととっても明るいです。10代半ばに病気によって、普通にあった視力が1年足らずで光や人影がやっとわかる程度まで落ちたそうです。もともと友だちや家族、周りの人を大切にしていた彼はたくさんの支えを受け、障害を強みに、進学、就職と力強く生きてきた人です。私は彼の明るさと、まっすぐで裏表のないところが大好きで、たくさん支えられてきました。
そんな彼の存在を田舎の家族に話すと、両親も兄弟も反対してきました。「お前が苦労するのは目に見えてる」「なんであえて選んだのが障害のある人なのか」。車がないと生きていけない田舎で、視覚障害とは無縁の世界の家族には、喜ばしいものではなかったようです。
彼は障害を強みにしていろいろな人に勇気を与えていて、こんな素敵な人がいるんだ、私はこの人の告白を断る理由はないと思い、お付き合いしました。生活能力もあり、ひとり暮らしもしていますし、視覚のサポートさえあればかなり自立できています。
なにより彼との出会いが、内向的な私を夢へと向かわせているとも言えます。まず親を説得しに行こうと思っています。どんなに反対されようと、彼の人柄を知ってもらって、縁を切ったりしないで、みんなで家族になりたいのです。彼とは結婚したいと思っています。まずは4月の同棲を認めてもらいに行くつもりです。親や兄弟との話し合いで、私が気をつけるべきことがあれば、アドバイスいただきたいです。
(こむぎ 27歳未婚 専門学校生)
覚悟がお相手を説得するのです
わたくし、こちらのお悩みを拝読して、感動しております。障害うんぬん別としても、家族と、自分のパートナーとの相性に関する問題って永遠のテーマじゃないですか。なかには親に反対されたら、そのまま押し切って駆け落ちして、家族と縁を切ってしまう人たちもたくさんいる。
そんななか、ご相談者さまは彼の人柄を信頼し、彼との関係を認めてもらえるよう、ちゃんと説得しようという姿勢でいらっしゃる。愛ですよね。愛! 「みんなで家族になりたいのです」。その思いがあれば、きっと大丈夫だと思います。ご相談者さまご自身の誠意と愛ある人柄が伝わってきます。そんなご相談者さまを生み育てたご家族なんですから、きっとうまくいくでしょう。
ですから、こんなわたくしにご相談くださって、申し訳ないような気もいたしますし、わたくしのアドバイスなんかなくても問題を解決できるとは存じますが、ご相談者さまの人生へのはなむけとして、恐縮ながら思うところを少々。
まず、ご相談者さまもわかっていらっしゃるでしょうが、ご家族はみんなご相談者さまに幸せになってほしい、できるだけ苦労のない人生を送ってほしいと願っています。だから、自分たちには大変そうに見える方とお付き合いされていることが心配なだけなんです。
また、自分の娘、姉妹は魅力的で素晴らしいということを信じています。だから、苦労しそうな気がする方との交際をやめれば、もっと楽に幸せになれる素晴らしい方とのご縁があるはずだと信じています。
まずは、そのことに感謝を。
そして人生は長く、その間にいろいろな出会いがあるように見えても、実はそこまで信頼できるお相手に出会えることって、なかなかないんですよね。ご相談者さまがどうお考えかはわかりませんが、結婚は何歳でもいいけれど、妊娠出産したいと望むなら、適齢期である今、巡り逢えたご縁、これは奇跡だと思っていいくらいだと思います。そのこともぜひ、ご家族にお伝えください。
そして、もうひとつ。同棲をお考えとのことですが、同棲でワンクッション置かずに、最初から結婚を目指されてはどうでしょう? このコラムでも何度も申し上げておりますが、同棲と結婚では覚悟が違います。
スタートが「合わなかったら別れればいいや。まずはお試しで」というのと「生涯、添い遂げるんだ!」というのとでは、結果が違いますから、同棲をすると結婚が遠のく率が高まります。まして、今回、ご家族に反対されているのであれば、なおさらです。「自分たちはお試しなんて考えていない。本気で結婚したいんだ」ということを主張されてはいかがでしょう? 自ずと、ご家族を説得する熱量も変わってきます。
きっと、うまくいきます。ご相談者さまのお幸せ、心よりお祈り申し上げます。
※ お悩み募集しています。お気軽ににどうぞ!
藤島佑雪(ふじしま ゆうせつ)元リアル銀座のクラブのホステスを経て、WEB上の銀座『クラブ佑雪』オーナーママ。占い師・開運アドバイザー。著書に『元銀座ホステスが教える強運!美女になる方法』(文藝春秋社刊)。WEBサイト『TABI LABO』で「「今、ツラい」が自由になる! 12星座占い」連載中。
©JGI/Jamie Grill/Gettyimages