World Wide Webは1990年にティム・バーナーズ=リー氏によって発明されました。発明当初は文書ファイルの共有が目的であったWWWですが、30年後の現代では画像やムービーといったコンテンツを含むウェブサイトが当たり前となっています。しかし、Cookieを用いたセッション管理がプライバシーの観点から問題視されるなど、ウェブの高度化に合わせて生まれた問題があるのも事実。オープンソースのテキストブラウザ「Bombadillo」を使うと、ウェブに頼ることなくリモートのテキストを表示することができます。

Bombadillo: Home

https://bombadillo.colorfield.space/

BombadilloはmacOSやLinuxなどで利用可能で、今回はUbuntu 20.04にBombadilloをインストールします。まずはBombadilloのビルドに必要なパッケージをインストールしておきます。

sudo apt install git golang-go


下記コマンドを実行し、Bombadilloをビルドしインストール。

git clone https://tildegit.org/sloum/bombadillo
cd bombadillo
sudo make install


ターミナルで「bombadillo」と実行すれば、Bombadilloのトップ画面が表示されます。ローカルのテキストファイルを開いているように見えますが、実は「Gopher」という1991年に開発されたプロトコルでリモートのコンテンツを表示しています。



試しに別のターミナルから「lsof」コマンドを実行すると、Gopherプロトコルが利用する70番ポートが利用されていることがわかります。



数字の「2」キーを押すとユーザーガイドを確認できます。Bombadilloのキー割り当ては「j」「k」キーで画面のスクロール、「d」「u」でページ上部/下部にジャンプ、「q」で終了となっており、テキストエディタのVimに影響されているとのこと。



ユーザーガイドを「j」キーでスクロールしていくと、Gopherでアクセスできるページ一覧が表示されました。



ページ一覧で紹介されていたGopher版Wikipedia「Gopherpedia」にアクセスするため、URLを引数としてBombadilloを起動。



BombadilloでGopherpediaのページが表示されました。



「2」キーを押してGopherpedia内の検索を行ってみます。



「??」の後に続けて検索したいキーワードを入力して検索を実行。



こんな感じで検索結果が表示されました。



検索結果に対応した数字キーを押すことで、検索結果の詳細を確認することができます。



「:add . ブックマーク名」と入力すれば、閲覧しているページをブックマークすることが可能。



ブックマーク一覧は「Shift+b」キーで表示できます。



BombadilloはGopherの他にもGeminiやFingerといったプロトコルに対応しており、ウェブ以外の方法でテキストだけのシンプルなインターネットを楽しむことができます。