中国メディアは、「日本経済は停滞しているのに、どうして日本メーカーの自動車は中国でどんどん売れるようになっているのか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・騰訊網は19日、「日本経済は停滞しているのに、どうして日本メーカーの自動車は中国でどんどん売れるようになっているのか」とする記事を掲載した。

 記事は、今年の中国の自動車市場について、新型コロナの影響を受けて大多数のメーカーが販売台数を落としているとする一方で、トヨタ、ホンダ、日産といった日本メーカーは依然としてその強さを見せていると伝えた。

 そして、トヨタの9月の中国における新車販売台数が17万9400万台で前年同期比25.3%増となり、6か月連続でプラスになったほか、ホンダも16万8872台で同22.3%のプラス、日産の中国合弁企業の1つである東風日産も11万2029台で同8.7%増を記録したことを紹介している。

 その上で、新型コロナの影響を受けながらも日系車が中国で販売台数を伸ばしている理由について、土地が狭く資源が限られている日本の地理的環境があると解説。限りある資源を有効に利用し、低燃費で長持ちする自動車を作る必要性があったからこそ、日本の自動車は他国メーカー製よりも経済的であり、この特徴が中国の多くの消費者による自動車購買心理とマッチしたのだと説明した。

 また、確かな技術力も日系車の成功の主な理由であり、エンジンや変速機といった自動車において非常に重要な部分の技術で、業界トップクラスの技術力を備えているのだと伝えている。

 記事は、日本の自動車分野の発展ぶりは、確かに中国が学ぶに値するものであるとし、「資源に乏しく、人口が1億2700万人の島国が世界をリードする技術を身に着けられるのだから、人口14億を抱えるわが国だってできないはずがないのだ」と今後の発展に期待を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)