木曜日にバイエルン・ミュンヘンのロベルト・レヴァンドフスキは、自身にとって初受賞となるUEFA年間最優秀選手賞を受賞した。遂に欧州最高峰の選手へと上り詰めた32才の点取屋の表情には、むしろ落ち着いた様子がみてとれる。「ロナウド・メッシ時代の中で、これを受賞できたことを非常に誇りに思うよ。」と語ったポーランド代表主将は、ウィンクをしながら「1度頂点に立つと、そこに留まりたいと思うものではあるさ」と言葉を続けた。

 頂点に立ったのは、決して個人にとどまるものではない。バイエルンは2013年以来となる三冠達成という歴史的な成功もおさめており、「自分たちが頂点に立っているということは、僕たち自身もわかっていること。来季は追われる立場になる」と述べ、「そのためには僕たち自身がしっかりと備えていく必要がある。昨年よりも大きな挑戦となることだろう」との見方を示している。「でもこのチームはハングリーで、大きなポテンシャルをもっているから不安はないけどね」

 
 そんなレヴァンドフスキについて、「現時点において、彼以上に世界最優秀の名にふさわしい選手もいないだろう。」と語っていたハンジ・フリック監督もまた、この日UEFA年間最優秀監督賞を受賞した。昨年11月にニコ・コヴァチ監督の後を受け、ひとまずACから昇格していた同氏だったが、その後にV時転換へと導くことに成功。2023年までの契約も勝ち取り、ブンデス制覇、ドイツ杯とCL優勝、さらにはUEFAとDFBのスーパーカップも制するなど、就任11ヶ月で五冠を達成。敗戦した試合はいまだ3敗のみという、驚異的な数字を残している。


【年間最優秀選手賞】ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン:477票)
デ・ブライネ(マンC:90票)、ノイアー(バイエルン:66票)

【年間最優秀監督賞】ハンジ・フリック(バイエルン:476票)
クロップ(リヴァプール:212票)、ナーゲルスマン(ライプツィヒ:76票)

【年間最優秀GK賞】マヌエル・ノイアー(バイエルン、376票)
オブラク(アトレチコ:92票)、ナバス(パリSG:89票)

【年間最優秀DF賞】ジョシュア・キミヒ(バイエルン:376票)

【年間最優秀MF賞】ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスターC:171票)
ティアゴ(バイエルン:169票)、トーマス・ミュラー(バイエルン:78票)

【年間最優秀FW賞】ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン:369票)
エムバペ(パリSG:72票)、ネイマール(パリSG、62票)