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まずはスプレーの持ち込み規定を見てみましょう。

■飛行機のスプレーの持ち込み規定



出典:photoAC

飛行機に係る法律の”航空法”で、スプレーの種類は大きく分けて化粧品類・医薬品類・日用品やスポーツ用類の3種類に分類されています。法令規則により引火性ガスが使用されたスプレーなどは機内への持ち込みや預け入れができません。

一方、非放射性の化粧品類・医薬品類のスプレーや引火性ガスが使われていないものは、条件を満たしていれば基本的に持ち込みや預けることが可能。

条件やどんな種類のスプレーが持ち込みできるのかについては、この後詳しく説明していきます。

■飛行機の機内に持ち込みできるスプレー<国内線>



出典:筆者撮影

化粧品類・医薬品類のスプレーについては条件を満たせば機内持ち込み・預け入れ共に可能!

その条件としては

1.1容器0.5kgもしくは0.5L以下のもの

2.1人あたり2kgもしくは2Lまで

3.中身が漏れるのを防ぐため噴射弁がキャップなどで保護されているもの

となっています。

持ち込み・預け入れ共にできるスプレーの例として、

日焼け止めスプレー

ヘアスプレー

虫除けスプレー(蚊がいなくなるスプレー)

除菌スプレー(カラダ用・室内用)

制汗スプレー

などがあります。

■預け荷物ならOKのスプレー<国内線>



日用品・スポーツ用スプレーの中でも、不燃性の圧縮ガスの炭酸ガスや窒素が使われたスプレーは預け荷物に入れることができます。

スプレーの例として、

・防水スプレー

・スポーツ用冷却スプレー

・ホイップスプレーなどの食品

などです。これらは引火性ガス・毒性・高圧ガスが使用されていないというのが前提条件。スプレーに記載された注意書きに「高温に注意」という表示のみであれば引火性はないためスーツケースに預け入れることができますよ。

■機内持ち込みも預け荷物もNGのスプレー<国内線>



出典:筆者撮影

飛行機内での爆発や人的被害を招く可能性があることと、法令規則によって機内に持ち込みも預け入れのどちらもできないスプレーの種類があります。

例として

・静電気防止スプレー

・害虫駆除スプレー

・防塵スプレー

・カセットボンベ

・解氷スプレー

などの引火性・毒性・高圧ガスが使われたスプレーです。



出典:筆者撮影

スプレーの缶に「火気と高温に注意」や「火気厳禁」などと記載されているものは引火性があり持っていくことができないため事前に確認しておきましょう。害虫駆除スプレーなどの毒性のあるスプレーも同様です。

■飛行機の機内に持ち込みできるスプレー<国際線>



出典:photoAC

基本的には持ち込み・預け入れ共にOK・NGは国内線と条件は同じです。しかしテロ対策などの観点から国際線の規定は国内線よりも厳しいものに。国際線ではスプレー缶は液体物扱いとなります。

そのため化粧品・医薬品に分類されるスプレーは条件を満たしていれば持ち込み、預け入れ共に可能です。先ほど紹介した国内線の条件と同様に噴射弁がキャップで保護されていることに加え、次の条件が加わります。

1.100ml以下の容器に入っていること

2.容量が1L以下の透明な袋に入れること(持ち込みは1人1袋のみ)

といった条件を満たす必要があります。これらはスプレーだけに限らず全ての液体物に適用され、保安検査で提出しなければなりません。容量が限られているため計算しながらパッキングしてくださいね。



出典:photoAC

マチがある袋に入れると容量を超えてしまう可能性が。袋にはジップロックなどのファスナーがついたものを使うと便利ですよ。

■預け荷物ならOKのスプレー<国際線>



先ほど紹介した条件を満たしたスプレーであれば、預け入れ荷物に入れて持っていくことができます。国際線のルールに沿って荷物の準備をしましょう。

■機内持ち込みも預け荷物もNGのスプレー<国際線>



出典:photoAC

国内線と同様に条件を満たしていないスプレーや、引火性・毒性・高圧ガスが使用されているスプレーは飛行機で輸送することができず持ち込み、預け入れ共にできません。荷造りするときによく注意書きを確認しておきましょう。

■いざとなれば現地で買えば良し!安全な空の旅を!



出典:筆者撮影

このようにスプレー缶は種類によっては機内への持ち込みや、スーツケースに預け入れできることがわかりました。条件が満たせず没収されてしまったり、向こうでどうしても使いたい!といったスプレーがあったりしたら、現地で買いそろえるのも手。ルールをしっかりと守り安全に空の旅を楽しみましょう!