レゴブロックを使って巨大な玉転がしやロボットアームを作成するAkiyukiさんが、レゴで作ったロータリーエンジンの模型のムービーを公開しています。ただ形を再現しただけではなく、ロータリーエンジン特有の「三角形のローター」が回転する様子も見ることができます。

Lego Rotary Engine (Wankel Engine) レゴ ロータリーエンジン - YouTube

ローターは3本の軸に黄色いブロックを組み合わせて作られています。



ロータリーエンジンのローターは、正三角形を少し膨らませたような「ルーローの三角形」の形をしています。



このローターを、モーターで回転するエキセントリックシャフトに取り付けます。ローターを取り付けた赤い棒部分は、モーターの回転軸からローターの中心をずらすようになっています。



ローターにギアを装着。



ローターギアの歯数が36枚、ステーショナリーギアの歯数が24枚で、歯数比は3:2になっています。



偏心ローターが回転することで、頂点が描く図形は以下のような形になります。



サイドハウジングはこんな感じ。ちゃんとインテーク(吸気口)とエキゾースト(排気口)が用意されています。



ローターとサイドハウジングを組み合わせて、ローターにコーナーシールを装着します。



そして、頂点が描く図形と同じ形になるように組み立てられたローターハウジングを取り付けます。このローターハウジングが、一般的なレシプロエンジンでいうシリンダーに相当する部分となります。



これでエンジンの組立ては完成。Akiyukiさんによれば「マツダの13B-MSP“RENESIS”エンジンをモデルにしました」とのこと。



ロータリーエンジンの仕組みはこんな感じ。まず、ガソリンと空気の混合気体が点火プラグによって燃焼します。



燃焼時の膨張エネルギーでローターが回転しますが、同時に燃焼した気体はエキゾーストから排気されます。



そして吸気口から空気が吸引され……



ガソリンと混合して圧縮されます。この「膨張」「排気」「吸気」「圧縮」のサイクルを繰り返すことで、ロータリーエンジンは動作します。



さらに、押すと赤く光るLEDパーツを用意。



サイドハウジングに取り付けて、シャフトの回転に応じて定期的にLEDパーツを押す仕組みも取り付けます。



すると、ちょうど燃焼と膨張を行う部分で、赤く光るようになりました。



実際にローターハウジングを取り付けて回転させると、本当に混合気体が燃焼しているように演出されました。