全米プロゴルフ選手権で優勝したコリン・モリカワ【写真:AP】

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コリン・モリカワが16番で優勝決定づけるイーグル奪取

 米男子プロゴルフ(PGA)ツアーのメジャー・全米プロゴルフ選手権は9日(日本時間10日)、米カリフォルニア州サンフランシスコのTPCハーディング・パーク(7234ヤード、パー70)で最終日が行われた。世界ランク12位の日系ゴルファー、コリン・モリカワ(米国)が1イーグル、4バーディー、ノーボギーの64で終え、通算13アンダーで自身初となるメジャー制覇を果たした。圧巻だったのが16番パー4でのイーグル奪取。PGA公式ツイッターが動画付きで公開。優勝を決定づけたシーンを米メディアも「信じられない」と報じている。

 次世代のスターが勝負所で魅せた。294ヤードの16番パー4。モリカワのドライバーから放たれたボールは、グリーンに着弾。そのまま一直線にカップへ向かい、手前2メートルにピタリ。パー4にしては距離の短いホールだが、見事に1オンに成功。悠々とイーグルを奪取し、一気に頂点へ近づいた。

 PGAツアーはツイッターで「パー4の場面をパー3のようにしてしまう」と圧巻のイーグルに脚光。米紙「USAトゥデー」のスポーツ専門サイト「フォー・ザ・ウィン」も「16番ホールでのコリン・モリカワの信じがたいドライバーショットとイーグルに見る者すべてが驚愕」と題して脚光を浴びせている。

 バックナインで1打差に7人がひしめく混戦の中、「ドライバーショットとパットでトーナメントの流れを引き寄せた」と16番のイーグルが優勝を呼び込んだと説明している。

 米カリフォルニア州ロサンゼルス出身の日系米国人であるモリカワ。カリフォルニア大バークレー校に在籍していた2016年には、世界アマチュアランキングで1位に。自身メジャー2戦目にして初の栄冠を手にした。なお5打差18位から出た松山英樹(LEXUS)はスコアを伸ばせず22位に終わっている。(THE ANSWER編集部)