スペースXは米国時間6月30日、「ファルコン9」ロケットの打ち上げを実施しました。ロケットに搭載されていた人工衛星「GPS III SV03」の軌道投入と、ブースターの着陸は成功しています。


今回のフロリダのケープ・カナベラル空軍基地にて実施された打ち上げは、昨年12月に設立された米宇宙軍のミッションです。また利用されたファルコン9は初めての打ち上げとなり、大西洋に配備したドローン船でのブースターの着陸と回収にも成功しています。


そして打ち上げられたGPS III SV03はGPS IIIのコンステレーションに加わり、既存のGPSネットワークのアップグレードを担います。米ロッキード・マーティンが製造するこのGPS IIIは、すでに2機が軌道に投入されています。


GPS IIIは従来のGPSの3倍の正確性と、8倍の耐ジャミング性能を達成します。さらに、ガリレオなどの他の測位衛星コンステレーションとの通信や、衛星の長寿命化も特徴です。


 


Image: スペースX
Source: Space.com
文/塚本直樹