ユヴェントスでプレーしたことを「忘れられている」9名
ユヴェントスは欧州で最も歴史あるビッグクラブの一つであり、伝統と成功に彩られたチームである。
現在でもセリエAを連覇し続けており、「老貴婦人」はこれまで数多くの名選手による貢献によってその立場を保ってきた。
ただ、そのユヴェントスではなかなか活躍できなかったスター選手も…。『Squawka』から「ユヴェントスでプレーしていたことを忘れられている選手たち」をお送りする。
チーロ・インモービレ
ユヴェントス所属:2008〜2012年
ラツィオでとんでもないゴール数を記録しているイタリア人FWインモービレ。彼は今やヨーロッパでも最も得点に恵まれたストライカーであり、今季は公式戦33試合30ゴールを決めていた。
「10代の天才」として彼がユヴェントスにやってきたのは2008年。シエナ、グロッセート、ペスカーラへのローン移籍で才能を開花させ、2012年にはジェノアに引き抜かれた。ユヴェントスでは結局3試合しかプレーしていない。
マノーロ・ガッビアディーニ
ユヴェントス所属:2012〜2013年
サウサンプトンで吉田麻也とともにプレーしたことで知られるイタリア人FW。アタランタのユースで育成された彼が初めて所属したビッグクラブはユヴェントスだった。
獲得された直後にボローニャへと貸し出されたことから、ユヴェントスでは1試合も出場することができず。1シーズンのみでサンプドリアへと売却されることに…。
ベネディクト・ヘヴェデス
ユヴェントス所属:2017〜2018年
現在ロコモティフ・モスクワに所属している32歳のヘヴェデスは、シャルケ04の生けるレジェンドである。300試合以上に出場し、タイトル獲得にも貢献したDFだ。
彼は2007年に「より高いレベルで自分自身を試したい」としてユヴェントスへのローン移籍を決断する。ところがわずか3試合しかプレーできず、そのまま返却されることに。
エルイェロ・エリア
ユヴェントス所属:2011〜2012年
オランダ代表で30試合に出場している名ウイング。2010年にはワールドカップでの決勝進出に貢献し、ハンブルガーSVからユヴェントスへとステップアップを果たした。
900万ユーロ(およそ10.8億円)もの移籍金が支払われたものの、エリアはスター揃いのチームで居場所を全く見つけられず、わずか4試合の出場にとどまる。夏には退団希望を提出し、ブレーメンへと移籍していった。
アントニオ・カンドレーヴァ
ユヴェントス所属:2010年
ラツィオとインテルでの活躍によってイタリア屈指のアタッカーとして知られるようになったカンドレーヴァ。セリエAでも最もクリエイティブな選手の一人であり、今もアントニオ・コンテの下で信頼されている。
しかし、その前にカンドレーヴァは23歳でユヴェントスに加入したことがある。ウディネーゼから買い取れる権利を持っていたし、カンドレーヴァ自身もレギュラーとしてプレーしたが…結局完全移籍にはならず、半年だけのプレーに。
オロフ・メルベリ
ユヴェントス所属:2008〜2009年
ユヴェントスでの時間は決して失敗ではなかった。フリーでアストン・ヴィラから加入した当時31歳のベテランDFは、キエッリーニらと素晴らしいパートナーシップを結び、最終ラインの重要な存在となった。
ただ、メルベリの役割自体が非常に地味なものだったことに加え、わずか1シーズンでチームを離れたため、その印象は決して強くはない。
シモーネ・ザザ
ユヴェントス所属:2015〜2017年
サンプドリアからローンで貸し出されたアスコリでの大活躍により、ユヴェントスとサッスオーロの共同保有選手となったザザ。2015年に正式なユヴェントス所属となった。
イタリア代表にも定着していたFWだったが、1年間でわずか5ゴールしか決められず。ナポリ戦でのゴールや二冠を経験したにもかかわらず、その貢献度は高くはなかった。
ニクラス・ベントナー
ユヴェントス所属:2012〜2013年
Mr.ポテンシャルの自称世界最強FWであるが、ユヴェントスでの1シーズンはノーゴールだった。2012-13シーズンにアーセナルからのローンで獲得されたものの、内転筋の怪我や手首の骨折にも苦しめられ出場機会は限られた。
結局ユヴェントスは完全移籍への切り替えを早々に断念。1シーズンのみで返却されることになった。
エルナネス
ユヴェントス所属:2015〜2017年
ブラジル代表で27試合に出場した名選手であり、ラツィオ時代にはダイナミックなプレーメーカーとしてセリエAを席巻。2013年にはコッパ・イタリア制覇に大きく貢献した。
2014年にはインテルへと移籍し、そして2年後にはユヴェントスへと引き抜かれることに。ところが、なぜかトリノではかつての輝きを見せられず…2017年に中国へと去っていった。