マイカさん(仮名・32歳)
 ジェルネイルやネイルアートなど、女性に人気のネイル。仕事柄、自由にネイルアートをしている人もいれば、シンプルなネイルをしている人もいると思います。そんなネイルアートを施術するネイリストのもとには毎日、様々な女性客が来店しています。

 しかし、ときにはとんでもない要求やクレームを言ってくる客も多いそうです。今回は、ネイリストが出会ったネイルサロンのカスハラ(カスタマーハラスメント)・モンスター客について聞いてみました。

◆ネイルサロンで1番多いクレームって?

 まず、話を聞いたのは都内のネイルサロンに勤めるミサさん(仮名・28歳)。

「クレームを言ってくるお客さんは結構いますね……。1番多いクレームはやはりデザインについてですね。何度もデザインを確認して、言われた通りに施術しても翌日、『思い通りのデザインじゃなかったのでやり直してほしい』とかしょっちゅうですよ。

 あとは凝ったデザインを注文してきているのに『時間がかかりすぎ!』と文句を言ってくるお客さんもいます。早くて丁寧な施術を求めるのならトップネイリストを指名すれば良いのに、文句を言ってくる人に限って指名料とかは出したがらないんですよね」

 また、中には施術代を安く済ませたいという客からこんなクレームを言われたこともあるといいます。

「ジェルネイルは湿気に弱いので、夏場はどんなに長くても3〜4週間で付け替えをお願いしているんです。でも、ひどい人だと1カ月以上付け替えに来ないことも……。さらにそのお客さんは水仕事をしているそうで、お直しに来るたびにジェルネイルが自爪からひどく浮いていたんです。

 何度言っても早めのお直しに来ないので、持ちを良くするためにジェルネイルのベースをワンランク高いものを勧めてみたんです。そしたら『安いから来てたのに、そんなこと言うならもう来ないわよ!』と急に怒り出して…。プラス500円だし良いかなと思って勧めたのですが、まさかあんなに怒るとは思わなくて。慌ててオーナーが止めに入りましたよ……」

◆爪が緑に変色したお客さんが…

 そんな中でも、最もネイリスト泣かせの迷惑客が存在するといいます。それを語ってくれたのは出張ネイルサロンを経営しているマイカさん(仮名・32歳)。

「ずばり、グリーンネイルですね。グリーンネイルとは、爪の表面に緑膿菌(りょくのうきん)という細菌が増えて爪が緑色や黒っぽく変色してしまう状態のこと。一般のネイルサロンではグリーンネイルのお客様にジェルネイルの施術はお断りするのですが、うちのような個人経営サロンには他のサロンで断られたお客様が結構来るんですよ。

 何が困るって免疫力が弱っていたり、高齢のお客様だとグリーンネイルが感染する恐れがあるんです。ジェルネイル用の筆は使いまわしなので他のお客様に感染しても困るし、何より施術する私に感染したら営業できなくなってしまうんです。

 でも、中には『どうしてもジェルネイルしてほしい!』と言ってくる人もいて……。筆は使うたびに毎回エタノールで消毒しているのですが、グリーンネイルのお客様を施術するときは特に念入りに消毒します。あと、あまりにもひどいときは筆を変えて施術することもあります。手間もコスパもかかるし、本当に困っています……」

◆トラウマ級の迷惑客。指から異臭がするお客さん

 マイカさんの話すように、個人経営のネイルサロンには他のサロンで断られた客が数多く来店するといいます。その中でマイカさんが思わず「もう勘弁して〜!」と叫びそうになったという迷惑客の話を聞いてみました。

「新規のお客様だったのですが、施術しようとしたら指にサランラップみたいなものを巻いてるんですよ。『どうしたんですか?』と聞いたら『料理中に包丁で切っちゃったんです』と言うんです。見ると、かなり深く切ったようでどう考えても病院に行くほどの傷なんです。