今季リーグ戦2試合連続ゴールと快調な大迫。苦しむチームを勝利に導いた。 (C) Getty Images

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 現地時間8月31日、ブンデスリーガ第3節が行なわれ、ブレーメンはホームでアウクスブルクと対戦し、3-2で勝利した。

 先日発表された5日に行なわれるキリンカップのパラグアイ戦、そして10日に行なわれるワールドカップのアジア2次予選ミャンマー戦に参加する日本代表に選出された大迫勇也は4-4-2の中盤、ダイヤモンドのトップ下のポジションで先発している。

 開始6分、センターサークル付近でボールを奪ったニクラス・フュルクルクが前線に走り込む大迫へパス。DFを振り切って飛び出した大迫は、冷静に右足で蹴り込んで先制点をゲット。大迫自身としては17-18シーズン以来のリーグ戦2試合連続ゴールを達成した。

 だが11分、一瞬のスキを突かれてアウクスブルクのルーベン・ベガスに得点を許し、リードはたった5分で失われた。

 追加点を目指すブレーメンは、中盤の底からヌリ・シャヒンがジョシュア・サージェントに絶妙な浮き球のパスを送る。これを胸でトラップしたサージェントは、冷静に蹴り込み、チームの2点目を決めた。

 31分にはアウクスブルクのリヒトシュタイナーが2枚目のイエローカードで退場処分となり、ブレーメンが数的有利になる。39分には、シャヒンのロングパスから右サイドに展開し、クラーセンからマイナスのパスに走り込んだ大迫が合わせるも、これはゴール右に切れた。

 決め切れないブレーメンがリードする2-1で迎えた後半、47分にカウンターで1点を許してしまうと、試合は2-2と振り出しに戻される。

 だが67分、再びシャヒンから左サイドに展開すると、マルコ・フレドリルが逆サイドへ大きなクロスを送る。これにフリーで走り込んだ大迫が、右足で合わせて鋭いダイレクトボレーをネットに突き刺し、今日2点目を挙げた。大迫が1試合に2得点以上を決めたのは、ケルンに所属していた16-17シーズン以来となる。

 その後、82分にはひとり少ないアウクスブルクを相手に危うい守備を露呈し、攻勢からシュートがポストに弾かれ、85分にはセットプレーから惜しいFKが放たれるなど、ブレーメンとしてヒヤリとする場面もみられた。だが最後まで踏ん張り、どうにか1点差を守り切ったホームチームが、今季初勝利を挙げた。

 後半アディショナルタイムにピッチを退いた大迫だが、ゲームメーカーとして躍動するだけなく、ストライカーとしてリーグ戦2試合連続ゴールと勢いに乗っている。今後に控える日本代表戦でも躍動してくれるに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部