さて、乙武、丸川両氏に続いて目玉となりそうなのが、参院選で評価が大幅にアップした『れいわ新選組』代表の山本太郎氏だ。
「参院選では当確の東京選挙区を捨て、比例に回る捨て身の姿勢を見せた。消費税廃止の政策や圧倒的熱量の街頭演説がユーチューブで流れ、有権者の間で山本教信者が急増した。山本氏は演説で有権者に『本当に人々のためにできる政治家がいると認められたら、次の選挙は大躍進する。1年以内に衆院選、3年後に参院選がある。このスパンで政権を取りに行くということをやらせていただけませんか!』と近い将来の政権奪取を口にした。山本発言を聞き、ある自民党幹部は戦慄を覚えたそうです。山本氏は今回の参院選の当落より、その先を見ている。つまり、衆院選か都知事選か次の参院選に出馬し、自民党を超える政党作りに着手する。最短は小池方式で来年の都知事にチャレンジ、旋風を巻き起こしたうえで国政に躍り出ると読んでいる」(前出・政治部記者)

 来年は世紀の一大イベント、東京五輪が開催される。世界が注目する中、東京都のトップはスポットライトを浴びる1人だ。当然、目立ちたがり屋の小池都知事はその座に留まりたいはず。
「二階幹事長と今後も情報交換を密にし、自民党が独自候補者を擁立しないよう説得する。最後は絶対に勝ちますよ」(小池側近)

 赤いきつね(丸川氏)か緑のたぬき(小池氏)か、それとも…都知事選は化かし合いだ。