仙台市の西公園にそびえるこけし塔。柔和なほほえみを浮かべているが、高さは7.4メートル、重さは8トンと、なかなか迫力のあるモニュメントだ。


迫力あるこけし(sanko hironzai@sanko_hironzaiさん提供、2019年7月撮影)

1961年に設置されて以降、半世紀以上にわたって人々を見守ってきたこともあり、ところどころ薄汚れている。そのためツイッターでは、

「ちょっと不気味です」
「夜見たら怖いかもー」

という声も。たしかに、暗がりにぼんやり浮かぶ姿はちょっと怖い。

「観光のシンボル」らしい


首元の黒ずみが目立つ

こけし塔付近にある説明書きによれば、1961年に宮城県の観光広報のため、仙台商工会議所が中心となって設置した。宮城の伝統品である「鳴子こけし」をモチーフに山形市で鋳造、漆で塗装されている。中は空洞で、顔のパーツや胴体の模様はくりぬかれている。

市の建設局公園課の担当者によれば、1983年に再塗装されて以来、塗装はされていないのではないかとのこと。2018年10月〜12月には約140万円かけて修繕作業が行われたが、首と胴体をつなぐ金具を取り換えるというもの。見た目としてはあまり変わってないようだ。

再塗装の予定は現時点ではないが、「今後そのようなことも考えていくつもり」とのこと。「不気味」「怖い」との声があることに関しては、

「利用者や小さいお子さんからそういう意見があるということは、確かにそうなんですけども、山形や宮城の観光のシンボル的な存在ですので、これからも大切に管理していきたいと思っております」

と話している。