2日、都内で開いた発表会で、新型ミニバン「MPV」を紹介するマツダの井巻社長(撮影:吉川忠行)

写真拡大

マツダ<7261>は2日、約6年半ぶりに全面改良した新型ミニバン「MPV」を同日から発売した。

 「MPV」は、1988年に北米で販売開始、90年に国内市場に投入された「ミニバンの先駆者的な存在」(井巻久一社長)。99年に発売された2代目は、世界で53万台、国内で25万台の販売実績を持つ。東京都港区の東京プリンスホテルで開いた発表会で、井巻社長は「このMPVをもって『zoom-zoom』(躍動感を表す開発テーマ)のラインナップが勢揃いする」と、2002年発売の「アテンザ」から投入し続けてきた次世代商品の集大成として紹介した。

 パワートレインには、直列4気筒の2.3リットルエンジンを搭載。一部車両には、直噴システムとターボチャージャーを組み合わせ、V型6気筒エンジン並みの高トルク・高出力と優れた環境性能を実現させたという。ターボエンジン車と4WD車には、新開発の電子制御6速ATを採用。旧型と比べ、ホイールベースを110ミリ伸ばし、全高を60ミリ低くするなど、開発コンセプトである「スポーツカーの発想」を取り込んだ。

 税込価格は2WD(FF)で238万円から280万円、4WDで268万円から310万円。月販目標台数は3000台を見込む。井巻社長は、同車を「国内販売を支える基幹車種として、非常に重要な商品」として位置づけ、07年3月までの中期経営計画「マツダ・モメンタム」達成を目指す。【了】

■関連記事
半歩遅れの自動車ショー報告・マツダ

■関連コンテンツ
livedoor カーライフ